せんぷうきはまわってる

[学園・青春]

156

27,279

43件のファンレター

夏休みが終わり、そして次の日。
色んな思いで過ごす子ども達。

ファンレター

ふたたびのパーカーの「青」

第一回と同じ「青いパーカー」のタイトルが繰り返される第24話。
この二つのパーカーの「青さ」の間に、いろいろな出来事、さまざまな感情、そしていくつもの「色彩」があったなあ…と思いました。

二葉ちゃんの身と心に起こった変化――それは、決して簡単に「成長」などと呼べるものではないですよね。二葉ちゃんは一種の「人間不信」に陥ってしまったし、これからの人生でも、この出来事が何度もフラッシュバックして、苦しむことになるに違いないのですから……。

佑衣さんは「謝る」機会を得ることによって、ある意味、自分が救われたんですよね。
二葉ちゃんが、佑衣さんが泣くのをこらえているのを見て考えたことは正にその通りで、この出来事が二葉ちゃんに大人のような観察眼を与えたことを示していて、とても印象的でした。

読者にとっては、涙をみせなかった佑衣さんの姿も、一つの救いのように感じました。

逆に美夏さんの両親は、娘を守ったつもりで、美夏さんが「二葉ちゃんに謝罪する」機会を奪ってしまったのですよね。
子供よりも、その両親の方に問題があって、話がまったく通じないというのは、台湾の教育の場でもよく言われることです……たぶん、世界共通ですね^^;

もちろん、佑衣さんの場合も、謝ったからと言って、その罪が帳消しになるわけではもちろんないのですが、美夏さんは佑衣さんよりも深い闇の中で、これからもがいていくことになるのだろうな、と思いました。

学校という空間で、「友達」だということになっている、同じ年齢の「他人」との葛藤が細やかに描かれたこの作品、とても読み応えがあります!
それにしても、改めて考えてみると、「学校の友だち」というのは、不思議な存在ですよね……胸が躍るような楽しさを分かち合えると同時に、大人の世界ではないようなひどい目や理不尽な目に遭わされたり……

また、学校の対応、教師のあり方……いろいろなことを考えさせられる社会派作品でもあって……

「年内に完結は無理かもしれない」という意味のことを、しおむすびさんが書いておられたのを拝読しましたが、それだけの時間をかけるのが当然の、深みと大きさのある、見事な作品だと思います。

一読者として、続きをゆっくり、そして心から楽しみに待ちたいと思います(*^^*)

返信(1)

三奈乃様

拙い作品をお読みくださりありがとうございます。
私が書きたいと思って書ききれなかったことまで全て掬い取ってくださりありがとうございます(T T)
 
タイトル、もう一度同じ色というのは手抜きみたいかなぁと思いつつ、どうしてもここは青しか思いつきませんでした。
できればここから物語の色調みたいなものを少し変えたいのですが、私の技量ではきっと無理です。グッと色調を強めたいと言いますか…。

三奈乃さんが書いてくださった『決して簡単に「成長」などと呼べるものではない』という言葉、うまく書けるかわかりませんが物語のラストに書きたい内容を書いてくださっていて、どうしてこんなに私の気持ちをわかってくださるのだろうと思いました。

「謝る」のは謝る本人のため。謝ることで救われる、本当にそう思います。

美夏の今後の展開は現実ではあり得ないやろ‼ という内容が頭に浮かんでいます…。
理想というか願望というか、そういう願いを込めて書いてみます。
読んでくださる方が「……あり得ない……」と途中でページを閉じてしまわれるかもしれません。。

こんなへなちょこな作品に恐れ多いお言葉の数々をありがとうございます(T_T)

いつも温かく見守ってくださり、力強い励ましのメッセージをありがとうございます。
完結までがんばって走りたいです。