苦手な人のためのSFセレクション

作者 加藤猿実

[SF]

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39件のファンレター

「SFってとっつきにくいですよね」
「SFってサイエンス・フィクションでしょ?」
「もう科学万能の世の中じゃないし,今さらSFってね?」
「たまには読んでみたいけど、何から読んだら良いのかわからない」
そんな風に考えている皆さんのために、SFファンでもあるロボット工学者の森谷幸弘博士にお話を伺いながら、先生がお薦めするSF小説を紹介していきます。
(森谷先生は5年後に小説『Ai needs Yu』に登場する架空の人物ですので、悪しからず)

追記:グレッグ・イーガンがないのは何故か? と友人に問われました。筆車は大好きな作家ですが、森谷先生はイーガンの登場以降SF小説は少し難しくなったと感じているようです。

ファンレター

バロウズと言えばサンリオSF文庫!!

楽しく拝読致しました。ウィリアム・バロウズはパルプ小説(粗悪な紙に書かれた安い小説本)として出版されたのですが、実はフィリップ・K・ディックもパルプが主戦場だったんですよね(だからサイバーパンクの『ニンジャスレイヤー』は自作はパルプだって言い張る)。そしてバロウズは日本ではじめに出版したのはサンリオSF文庫からなので、SFって理解がされたのだと思います(今ではビートジェネレーションの純文学ってことで売っているけれども)。『ドグラ・マグラ』の夢野久作は『新青年』でデビューしますが、あの頃、日本ではSFはミステリの亜種だと思われていて、例えばその『新青年』に書いてた江戸川乱歩翁が筒井康隆先生を見いだし、デビューさせている。初期筒井と言えばパラレルワールドものが多かった。カミュ『ペスト』も、神学論争が有名になっちゃってるけど、科学の勝利な話だった気がします。コナン・ドイルは医者としては振るわず、SFも書いてて、さらに心霊研究家ですね。三島由紀夫は星新一の同人グループ『宇宙塵』に入会していて、その結実が『美しい星』ですね。純文学との絡みで言うと、芥川賞を取りつつSF作家である人物に、円城塔先生がいます。言わずと知れた伊藤計劃の盟友です。 と、いうことで勝手に補足してみました。補足してしまうくらい興奮して読んだ、ということです! 続きが楽しみです!!

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