SFって?(1)
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ご紹介頂きました森谷です。
若い頃の小説は……若気の至りでとても人に読ませられるものじゃありませんが。
ところで、私は気にしないので、俺でもアタシでもオイラでもいいですよ(笑)
と言うことで、私も敬語抜きのフランクな感じで良いのかな?もう半世紀以上前だけど,SFをスペキュレーティブ・フィクション(思索的小説)と呼んだ人たちもいたんですよ。
その当時ニューウェイブって言われたSF作家の作品には『宇宙船、テレパシー、ロボット、時間旅行』といった小道具を敢えて否定して、人間の内面を描こうとしたものもあった。
代表的なのはイギリスのJ・G・バラードだけど、当時はウィリアム・S・バロウズもSFって呼ばれてた
私が夢野久作の『ドグラ・マグラ』を面白いって言ったら、友達に『裸のランチ』を薦められたんです。
それで、読んでみたんですけど……。
確かに人工知能みたいなことは書いてありましたけど、精神病院を開放したり、モナリザの顔に酸をかけたり、麻薬中毒患者の脳内暴走みたいな感じでSFとはほど遠い印象受けました。
麻薬の幻覚状態で小説書いてたんですよね?
起承転結のようなストーリーを求めたらバロウズは支離滅裂に思えるかもしれない。
その後の『ソフトマシーン』ではさらに進んで、バラバラに刻んだ文章をランダムに繋げる『カットアップ』という技法で書いたりしてるしね。
そう言えば、ソフトマシーンっていうジャズロックグループがイギリスにあったんだけど