文芸部は眠らせない

[学園・青春]

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149件のファンレター

文芸部で珈琲やお茶を飲みながらブンガクを語る。これは、そんな彼らの日常のお話です。

ファンレター

ようやく最新話に到達しました

「狂気」について貴名作を拝読させて頂いて思ったのは選定としてヴィトゲンシュタン的な手法を用いている印象でした。
又、サドに関する記述もこれに関連していると感じました。一神教の絶対的主観から観ればサドの主張は「狂気」に通じるものもあります。
ただ、ここで自分達が気を付けなければいけないのは一神教の理論に盲目になりすぎてもいけない。相対的観点から視る必要性も改めて感じ取れました。
自分は宗教と科学は一致する立場をとっています。
しかし、信仰と思い込みが別ものであることを貴作から学べました。
改めて感謝致します。
ありがとうございます。
知識の宝庫の様な物語で難しい用語も結構ありましたが、登場人物達による咀嚼によって分かりやすい説明で助かりました。
本当に全国模試で国語トップクラスだったのだなあ、と感じる位説明が分かりやすいです。
人気があるのも納得です。

返信(2)

こちらこそ、この作品を読むことに短くはなかったであろう時間を割いていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
さて。これを読んでいてなぜ手法がヴィトゲンシュタインなのか、未読の方にこれから説明したいと思います。
ヴィトゲンシュタインは「個人言語」はあるが「個人論理」は存在しない、と書いています。「富士山は日本で一番高い山である」は〈真〉だけど「富士山は日本で一番美しい山である」が〈偽〉である、という例えで語られることが多いのですが、前者と後者だと前者〈真〉はロジックだけど、〈偽〉の方は論理ではない、ということですね。この小説はキャラクター劇なのでキャラはそれぞれ違う考え方をします。ですが、キャラ間の考えを相対的にして、〈命題(proposition)〉を浮き彫りに出来たら良いな、という意図があります。ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の手法を選定しているとは、そういうことです。佐藤さんは、まさに正鵠を得ています。その通りです。
丁寧なレター、ありがとうございます。これからもお互い、切磋琢磨していきましょう!! 成瀬川るるせでした。
急に失礼致します。
自分なりに人工知能との共存手段を描いた短編を描いてあげたのです。ですが、あげた後で見た「文芸部は眠らせない」の最新話の模写になっている形に近いです。
おそらく、私自身無意識下で成瀬川先生の影響を受けたのだと解釈しています。
しかし、模写はいけないかも知れません。
私の文をご覧頂き、模写だと感じましたら仰って下さいませ。
私なりに人工知能との共存における戦略の一案として描いたものです。
目的は異なれど手法が模写に近いかも知れません。
もし、その文を取り下げる必要性がありましたらレターを通してお伝え頂ければ幸いです。
仮に成瀬川先生視点で模写ではないとご判断頂ければ何もなされないで大丈夫です。
お忙しいところ、お手間を煩わせて失礼致します。