ハッピーエンドのその先に

[日記・個人ブログ]

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63件のファンレター

ディズニー映画みたいに、魔法と王子様のキスですべてが解決したらいいのに……。
いいえ、そうはならないのが人生です! 他の方法で戦わなくちゃ。

私たちが「ハッピーエンド」を迎えて約20年。数々の現実に立ち向かい、今もどうにか「ハッピー」な結婚生活を続けています。
文中、身内の恥をさらすような箇所もありますが、ネットの匿名性があればこその記述です。
特定の価値観を押し付けるつもりはありません。ただ悪戦苦闘の日々をありのままにつづってみたら、何か見えてくるものがあるかも……?
というわけで、これは人生の一ケースです。楽しい話ばかりではありませんが、自分なりの精一杯の振り返り。お付き合い頂けると幸いです。

ファンレター

20話まで読みました

神経を逆なでされる自治体の対応、症状そのものは一生治らないという宣告。しかも同じ名前に分類されるものでも、完全に同じ症状は一つもない。Aさんに効果がある方法が、Bさんにも効果があるわけではないという難しさ。だからこそ第18話、公園でつばめさんがジゾウ君と「全力疾走」するシーン、読んでいて涙が出ました。たとえ症状が完治しなくてもやれることがある、この世でジゾウ君を最も理解するつばめさんでしかできないことをする。「高く上がるボール」が目に染みるようでした。
それから20話の、家の中で暴れてしまうジゾウ君と一緒に外へ出て、夜風の中を歩く場面。その時つばめさんは何を考えていたのだろう? いつか自分がいなくなっても、ジゾウ君がちゃんとひとりで歩いていけますように。お母さんが願うことはその一点だけじゃないのだろうか、そう思うと胸が締め付けられるような気持ちになりました。
こちらで聴いた話なんですけど、子供は未生以前、実は天上から自分をちゃんと育ててくれそうな親を選んで地上に生まれ落ちてくるっていうんです。医学的な根拠は別にして、そう思うことでなんとなく救われた気になった、とその人は私に話してくれました。つばめさんのエッセイを読んで、ジゾウ君も、きっとつばめさんを選んで生まれてきたのだと私は思いました。

返信(1)

またまた、三奈乃さんのコメントに泣かされてしまいました! こんなに心を込めて書いて下さって、もう感謝しかありません。
本当に「いつか自分がいなくなっても……」は発達障害児の親にとって切実な願いです。ジゾウが一人で生きていくというのは並大抵のことじゃありませんが、それでも一歩を踏み出せる大人になって欲しいと思います。
コメント、心に沁みました。このエッセイを書いて良かったと思っています。