ここで会ったが百年目

[日記・個人ブログ]

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108件のファンレター

 この冷めた時代、ポジティブな感動が難しくなってしまった気はしませんか?
 だからこそ、感動のありかを探してみたいと思いました。今まで、私は何に感動しながら生きてきたんだっけ? 自分でも忘れかけているので、あちこち再発掘を試みます。

 日々の雑記帳ではありますが、ブックレビュー多めになるかも? なるべく本気で感動したものだけを取り上げていこうと思います。かつてあった「ときめき」を思い出しながら。

※表紙イラストは、なっちゃん~様のフリー素材を使用させて頂きました。

ファンレター

やっぱり『蝉しぐれ』!

つばめさんにとって、この『蝉しぐれ』が特別な作品だということは前からエッセイなどを通して伺っていましたから、満を持しての藤沢周平という感じがしました。
私はつばめさんの文章がとても好きですが、今回は特に全編に「周平愛」が漲っている感じで、しみじみと味わわせていただきました^^ 
それにしても、つばめさんが「模写」をするほど藤沢周平に傾倒されていたとは!
実は最近、他のところからも「模写は必要」という話を聞いたのですが、内心「模写ねえ…」と思ってしまっていたのです。でも、つばめさんもなさっていたと聞いて、「やっぱり大事なことなのかなあ」と改めて感じました。「模写」っていうと、影響を受けすぎてしまうような印象もあるのですが、そうでもないのでしょうか。
また、「模写」とは違う話なのですが、この間、中村文則さんの講演の動画を見たら、デビュー作『銃』の冒頭の一行はカミュの『異邦人』の冒頭部分の影響を受けていると自分で仰っていて、こんなふうに積極的に別の作品から学び取る姿勢も大事なのかなあと目からウロコの気分になりました。影響を受けながらも自分の独自性を出すって難しい課題ですよね。つばめさんが女性一人称のスタイルを打ち出したのは、周平的世界を理想としつつも、つばめさんのオリジナリティーを出すという意味もあったのかな、と改めて思ったりもしました^^

返信(1)

三奈乃さんの言葉って、本当に素敵! いつも元気をもらっています(笑)。コメントの寄せ方まで、三奈乃さんは私にとってのお手本です。
模写の件。三奈乃さんはやったことがないのですか? 模写なくしてあれだけの文章力を身に付けられたのなら、むしろその方が驚きです! 自分のスタイルを確立するレベルまで行っている方には、必ずしも必要ないのかもしれませんね。
ただ、プロの作家さんでも筆が止まった時には模写に立ち返るという方は結構いるようです。文豪のリズム感や筆の勢いみたいなものを、わずかでも吸い取るような作業なんでしょうね。私も先人の足跡をたどって、はっと気づくことがありました。目で文字を追っているだけでは、なかなか分からない部分かと思います。
まさに三奈乃さんの仰る通り、私の一人称スタイルは周平的世界を目指した結果です。お手本を見て書いたのに、お手本とは全然違うものができてしまったような。でもこのサイトで公開することによって、「見られている」という別の緊張感ももらえるようになり、そこでも文章力を磨く機会を与えられているような気がします。まだまだですけどね。今後も頑張ります(笑)!