ここで会ったが百年目

[日記・個人ブログ]

309

53,491

107件のファンレター

 この冷めた時代、ポジティブな感動が難しくなってしまった気はしませんか?
 だからこそ、感動のありかを探してみたいと思いました。今まで、私は何に感動しながら生きてきたんだっけ? 自分でも忘れかけているので、あちこち再発掘を試みます。

 日々の雑記帳ではありますが、ブックレビュー多めになるかも? なるべく本気で感動したものだけを取り上げていこうと思います。かつてあった「ときめき」を思い出しながら。

※表紙イラストは、なっちゃん~様のフリー素材を使用させて頂きました。

ファンレター

第26話 名前だけは聞いた事があったのですが

「利休にたずねよ」これ、名前だけは聞いたことがあったのですが、手に取る衝動には至らず今に至っております。つばめさんが抜粋されている文章に利休の美学があふれていて、読んでいてうっとり。私の利休のイメージは、「美」にうるさくて、反骨精神満載で、政治的にも裏がありそうな人。でしたが、肝心の「茶の湯」という芸術に何を成したのかということを具体的に知りませんでした。「わびとさび」って一体何、地味ならいいの??? 彼がどんな美をもたらしたのか、すごく興味があります。
 以前であれば話題作を本屋でふらっと立ち読みして買ってしまうってことがあったかもしれませんが、最近はその手に取る機会がありません。つばめさんのような素敵な紹介が大変ありがたいです。

返信(1)

不二原さん、こちらにもお付き合い頂いて、ありがとうございます! 予告だけしておいて放置になってしまっていたので、気になっていたんですよ(笑)。「オペラ」の方と同時進行は難しいですが、ちょっとずつこちらも書き進めていけたらと思います。
「利休にたずねよ」も直木賞受賞作で、マイベストに挙げている作家さんも多いみたいですよ。私も久々に読み返しましたが、完成度の高さに再び圧倒されました。不二原さんの好きな古田織部も登場します。そして他の茶人と利休との違いについても触れられているので、参考になると思いますよ。
といっても、利休がこれだけ「スター」になれたのは、やっぱり世渡り上手なところがあったからなんでしょうね……。権力者を手玉に取るような雰囲気が、秀吉からすれば憎たらしくて仕方がなかったのかもしれません。
ほんと、物があふれるような世の中になってからは、どんなに丹精込めて作られた作品でも価値を失ってしまって、何が良い物で何がそうでないのか、見極めがつかなくなっているような気がします。だからこそ「これがいい!」と感じたものはどんどん発信した方が良いと思っています。時々ハズしてしまうこともあるかと思いますが、またお付き合い下さいませ!