桐ノ匣

作者 桐乃桐子

[その他]

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11,013

22件のファンレター

1話、1ページ完結の、短いお話を書いていく予定です。
ジャンルはたぶん無節操になるかと思います。

ファンレター

第3話

途中まで読んで「はっ、これは桐乃さんの多彩なレパートリーのうちの一つ、●●!?」と色めきだちました。しかし、読み進めるうちに自分を恥じ入り……(汗)。これは、まごうことなき……見返りを求めない愛。
主人公のツンデレ気味な「彼」の描写。いくら素っ気なくしても漏れてしまう動揺、そして主導権が「彼」にあることで、「彼」がとても魅力的であることが伝わってきます。
そしてこのテーマを正面から描くのって、躊躇してしまいがちですが、まったく誤魔化さずに時代を描ききっていると感じました。
そしてとにかく主人公が切ない。だって自分より「彼」を思っている。「彼」の夢ともつかない臨死体験もがぜん説得力を持ちます。「彼」は主人公の気持ちを、気付いているのかいないのか……。気付いているな、と私は思いました。
間接的な描写で主人公の心情を滲ませる、桐乃さんはこういうの得意ですよね。主人公の眼差しが浮かんでくるようでした。とても堪能しました。

【追伸】微熱はちょっと心配ですね。明日はお仕事とのこと、くれぐれも無理はしないでくださいね!

返信(1)

佐久田さん、ありがとうございます。
あははは、すみません、惑わせてしまいました(^^;)
『桐一葉』で「熱量はひとそれぞれ」というお話を書いたので、では見返りを求めない愛について書こうと思ったのです。逆の、いわゆるヤンデレ系なら得意(?)なのですが(笑)
生と死はつねに隣り合わせ、という事実を、ふだんのわたしたちはあえて見ないようにして日常を送っているのではないかと思います。そうしないと、とても耐えられませんから。
でも、いまの現実は、それをまざまざと突きつけてきます。生きていられることが奇跡に等しい、ということを、いまのわたしたちはもう知っているはずです。息をするのも命懸けという現実を生きているいま、こういうお話を書いておきたいと思いました。
だから、そんなふうにいっていただけて、とてもうれしいです(*´ω`*)
生きていてくれるだけでいい、しあわせでいてくれたらそれでいい、という感情は、なんだか推しを推すときのほとばしる想いにも似ているなと思いました。恋愛感情を通り越して、もはや崇拝に近いような。
あのひとがこの世界のどこかで生きていてくれるだけで、それが自分の生きる糧になる、そういう想いはたしかに存在するのだと思います。
たとえ生涯の伴侶とならなくても、お互いに大切に想っている、そんな関係も。
いろいろなかたちの愛がありますね。
佐久田さんからいただくコメントはいつも鋭くて目から鱗がぽろぽろ落ちます。おかげで視野がひらけるような感覚をいつも体験させていただいております(*´∇`*)

【追伸】
昨夜から急に熱が上がりまして、深夜に38℃を超えました。熱が出て寒くて目が覚めたのは、たぶんはじめての経験です(>_<)
暑いのか寒いのか自分でもわからなくて寝つけなくて、結局、今日も仕事を休ませてもらいました。いまは薬が効いて、すこし落ち着いてきました。
きっと免疫細胞ががんばって働いているんだろうなと想像しながらゴロゴロしております(^^;)
やさしいお心遣い、ありがとうございます!