オペラを見て死ね!

[創作論・評論]

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67件のファンレター

何となく敷居の高い、オペラの世界。だけど分かるようになってくると、断然面白いのです!
というわけでチャットノベルで「物語」を、引用した動画で「歌や音楽」をお伝えする試みに挑戦します。芸術だからとかしこまらず、ツッコミ満載で楽しんでみるのもアリではないでしょうか。
まずは親しみやすく、上演頻度の高い演目から。あくまで一ファンの立場からのご紹介で、内容は初心者向けです。よろしくお願いします。

表紙写真:パリ・オペラ座(ガルニエ宮)

ファンレター

第66話まで

第66話、すごく面白かったです!
あれだけ明らかな証拠――と言うか、スザンナたちがもう白状してしまっているにも拘わらず、あくまでシラを切り通すフィガロ。この心臓の強さはすごいですね^^
しかも、言葉尻を捉えて、一気に自分たちの結婚承諾まで持っていこうとするのは、強引で図々しい感じがありながらも、堂々として痛快で、魅力的です。
それから、つばめさんチョイスの動画もすばらしかったです!仰る通り、正に「丁々発止」のやり取り。皆が勝手に話して(歌って)いるようで、でもちゃんとお芝居としてまとまっている。中国語の「亂中有序」(混乱しているように見えて実は秩序がある)という言葉が頭に浮かびました。
リモートであんな動画を作ってしまう「東京二期会若手オペラ歌手」の皆さん、すごいですね!「フィガロの結婚」の魅力が凝縮されている気がしました。
前回のレターで、ここからの展開に少し「冗長」なところがあると教えていただきましたが、昔の人は現代人よりゆったりとオペラを楽しむ余裕があったということなのでしょうか^^ 日本の歌舞伎でも「忠臣蔵の五段目は弁当幕」なんていう言い方があったそうですが、オペラにも丁々発止の名場面が終わり、「ちょっと休憩」(?)的な息抜き部分もあったりしたのでしょうか…。
このチャットノベル、本当につばめさんの構成がお見事だといつも思っております。作品を一度パーツに戻して構築し直すような大変な作業で、正につばめさんの労力と細心さの結晶ですね!おかげでまったくの初心者でありながら、オペラの深さに触れ、その魅力に目覚めた気持ちです。本当にありがとうございます(*^^*)

返信(1)

三奈乃さん、温かいコメントありがとうございます。退屈させてしまっているかなあと思っていたので、ほっとしました(笑)!
中国語の「亂中有序」(読み方が分からず、検索してしまいました^^;)、深みのある言葉ですね。こういう言葉がさらっと出てくる三奈乃さん、やっぱりすごいです!
昔の人はゆったりオペラを楽しんでいたというのは、まさにその通りだと思います! オペラの全盛期(主に19世紀)、半日かけてダラダラと劇場で過ごしていたのは貴族ではなくブルジョア階級だったそうなんですが、市民でもそんな優雅な暮らしができる人がいたんだなあとしみじみ。でもそうそう、まさに「弁当幕」ですよね。飲み食いしながら、時々舞台を見る……今の時代からすると、とんでもない贅沢ですね(笑)。そういう時代の演目に触れる時は、その辺を了解した上で楽しむべきなのかもしれません。
「東京二期会」の動画、後でまた出てきます。後半部分をその時見て頂こうと思います。またよろしくお願いします。