オペラを見て死ね!

[創作論・評論]

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67件のファンレター

何となく敷居の高い、オペラの世界。だけど分かるようになってくると、断然面白いのです!
というわけでチャットノベルで「物語」を、引用した動画で「歌や音楽」をお伝えする試みに挑戦します。芸術だからとかしこまらず、ツッコミ満載で楽しんでみるのもアリではないでしょうか。
まずは親しみやすく、上演頻度の高い演目から。あくまで一ファンの立場からのご紹介で、内容は初心者向けです。よろしくお願いします。

表紙写真:パリ・オペラ座(ガルニエ宮)

ファンレター

第69話、70話

第69話、「貴族らしく、誇り高く」、しかし内容は、自分がちっちゃい男であることを遺憾なく示す伯爵のアリア! 歌詞の意味がわかると、威厳に満ちて「スタイリッシュ」な歌い方とのギャップがたまらなくおかしいですね!
つばめさんの解説のおかげで知りましたが、このオペラはフランスのルイ16世を激怒させたんですね。現在でも、某大国の国家主席が「くまのプーさん」に似ているとからかわれて激怒し、「プーさん」を禁止しているのを思い出しました。権力者って、時にたまらなく滑稽なものだと思うのですが、その滑稽な姿を映し出す鏡が喜劇だったと言えそうですね^^
そして70話。えーー! ま、まさかこんな着地点とは……!
つばめさんが書いて下さったストーリーだけ見ると、もう呆れるしかない、トンデモ展開としか思えないのですが、映像であのすばらしい六重唱を聴くと、あの二組の男女を祝福したくなってしまうから不思議です。オペラというのは小説とは違った文法で書かれているんだな、ということを改めて感じました。
70話のラストのつばめさんの言葉から、なんだかこのオペラは幸せになるのが「あがり」の、一種のゲームのように思えてきました。続きを楽しみにしています~!

返信(1)

三奈乃さん、今回もありがとうございます!
そうそう「くまのプーさん」案件、ありました、ありました(笑)! 絶大な権力を握る人であればあるほど、ふいに滑稽な姿をさらすことがありますよね。三奈乃さんに、歌詞の「ちっちゃい男」ぶりと威厳に満ちた音楽のギャップを挙げて頂きましたが、まさにコメディってそういうギャップが肝だと思うんですよ。私はコメディを描くにはまだまだ実力不足ですが、そこを表現できるようになりたいものです。
70話も唐突ですよね。この「親子誕生」は、伯爵の企みを挫折させるために作られた、ややご都合主義的なところがあるような気がします。それと仰る通り、オペラは小説とは違った文法なのかも。音楽の力で強引に引っ張っているところがありますよね。でも小説もまた、文章のリズムによって説得力を増しているケースがあるので(もちろんそれだけの文章力がある場合の話ですが)、似ているといえば似ているなどと思ったり。
長く続いて恐縮ですが、今後も見守ってやって下さいませ~^^。