苦手な人のためのSFセレクション

作者 加藤猿実

[SF]

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39件のファンレター

「SFってとっつきにくいですよね」
「SFってサイエンス・フィクションでしょ?」
「もう科学万能の世の中じゃないし,今さらSFってね?」
「たまには読んでみたいけど、何から読んだら良いのかわからない」
そんな風に考えている皆さんのために、SFファンでもあるロボット工学者の森谷幸弘博士にお話を伺いながら、先生がお薦めするSF小説を紹介していきます。
(森谷先生は5年後に小説『Ai needs Yu』に登場する架空の人物ですので、悪しからず)

追記:グレッグ・イーガンがないのは何故か? と友人に問われました。筆車は大好きな作家ですが、森谷先生はイーガンの登場以降SF小説は少し難しくなったと感じているようです。

ファンレター

SFと聞いて来ました

奇をてらわず理路整然とした品のいいセリフ回しが心地よいです。私は本当に優秀な人は平素な言葉で深い部分まで語れる人だと思っていまして、加藤さまにはそれを感じました。アシモフは不勉強で読んだことがないのですが、アルジャーノン!だいぶ昔に読みました。主人公の知能が上がるにつれて自我の輪郭が濃くはっきりとしていき、そしてピーク、そのあと滑落していくあの恐怖、あの絶望……!次第に自我が希薄になり世界との境界が曖昧になっていく様はただただ恐ろしかった。情緒が欠落している自分の若いときの読後感はそんなものでしたが、次第に加齢と共に自分に緩慢なチャーリー状態が降りかかってきており、最後のセリフは今なら泣けます。

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