ここで会ったが百年目

[日記・個人ブログ]

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108件のファンレター

 この冷めた時代、ポジティブな感動が難しくなってしまった気はしませんか?
 だからこそ、感動のありかを探してみたいと思いました。今まで、私は何に感動しながら生きてきたんだっけ? 自分でも忘れかけているので、あちこち再発掘を試みます。

 日々の雑記帳ではありますが、ブックレビュー多めになるかも? なるべく本気で感動したものだけを取り上げていこうと思います。かつてあった「ときめき」を思い出しながら。

※表紙イラストは、なっちゃん~様のフリー素材を使用させて頂きました。

ファンレター

カルミナ・ブラーナ万歳!

あおぞらさんが第37話で「来月は私の大好きな『カルミナ・ブラーナ』の演奏会がある」と教えてくださったおかげで、トリフォニーホールの公演チケットを取ることができました。
おかげで、素晴らしい演奏をライブで聴くことができました♪ どうもありがとうございます!!

第1音が鳴る直前、たしかに「咳払いもできないような、緊張のひととき」でしたね。聴衆全員が最初の曲を心待ちにしているのが伝わってくるようでした。
爆発するようなエネルギーで始まった「おお、フォルトゥーナよ」。今回、気持ちテンポ早めでしたかね。疾走するように次の曲へ突入。
今までCDで聴いていたときは、「春」の部と「草原」の部や「酒場」の部は、感動的な歌詞というわけでもないですし、それほど真剣に聴いたことがなかったのです。
しかし、生で聴く合唱の迫力がすごくて、歌詞の内容はどうあれ、心揺さぶられました~。13曲はバリトンの酔っ払いのおっちゃんぶりが愉快で! 14曲はイオ!の掛け声で思わず笑っちゃいそうになりました。
15曲と22曲、児童合唱の透き通った声も美しかったですね。
23曲のソプラノが「あなたにすべてを捧げます」と歌うのには、ようやく愛が成就するんだねと万感の思いがこみ上げ、24曲の合唱で二人が結ばれて幸せの絶頂という盛り上がり。そこから急転直下、ふたたび「フォルトゥーナ」。
24曲から25曲に曲間なしで入るところで鳥肌が立ちましたよ! 1曲目よりも最終曲の方が、ノリノリで演奏されているのが伝わってきて、打楽器チームも楽しそうだったなぁと思います。

一緒に聴きに行った夫は、「フォルトゥーナ」の曲は聴いたことがあったそうですが、全曲通して聴いたのが今回初めて、最後にもう一度「フォルトゥーナ」がくるとは知らなかったらしく、ものすごくびっくりしていましたよ。
24曲がメロディも華やかで、最高に盛り上がる合唱曲だったので、これが終曲だと思ったそうです。愛が成就してハッピーエンドかと思ったら、「フォルトゥーナ」で奈落に落とされた。ハッピーエンドだと思ったら実はバッドエンドだった! と言っておりました(笑)

カップリングのバルトークの「弦・打・チェレスタのための音楽」は、わたしも初めて聴きました。静かで神秘的なハーモニーの楽章とはつらつとしたリズムの楽章が交互にある感じで、楽しかったです。
夫は、魔王が出てきそうだった、と言っていました。わたしは、シロフォンの連打が拍子木のように聴こえて面白いと思いました。
チェレスタ奏者のかた、いつの間にかピアノの連弾に加わっていたり、その直後にチェレスタを弾いていたりと八面六臂の活躍でしたね!

「クラシック音楽は年をとっても楽しめる」というのは、おっしゃる通りだと思います。わたしもバルトークは現代曲で難しいかなと最初思っていましたが、お隣の席の老婦人が身を乗り出して聴き入っていてですね。年齢を重ねてもそれだけ夢中になって音楽を楽しめるって、良いですよね^^ 

日取りと場所は違えど、あおぞらさんと一緒に同じ演奏を聴くことができて、感動を分かちあえたこと、本当にうれしいです! 重ね重ねありがとうございます。

返信(1)

mikaさん。同じ演奏を聴いて、感動を共有できるなんて! 私の方こそありがとうございます。こんなにうれしいことはありません。
ご主人の「ハッピーエンドかと思ったら実はバッドエンドだった」の感想、秀逸だと思います^^! そうそう、24曲があんなに華やかで感動的なので、あれがラストでも何ら不思議ではないですよね。そして物語的な流れを想定すると、確かに「おおフォルトゥーナ」のオチが来るのは残酷なものですね(笑)。
私も1曲と25曲、演奏の仕方に違いがあるように感じました。1曲も重厚ではあるけれど、比較的さらっと。そして25曲では思いっきり音をためて、よりドラマティックに仕上げてありました。
バルトークの曲、新しい魅力を教えてもらえたような気がしました。「魔王が出てきそう」。mikaさんのご主人、表現力が素晴らしいですね。拍手!!
こんなにご感想を書いて頂いて、ひたすら感謝です。今後ともよろしくお願いします。