オペラを見て死ね!

[創作論・評論]

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67件のファンレター

何となく敷居の高い、オペラの世界。だけど分かるようになってくると、断然面白いのです!
というわけでチャットノベルで「物語」を、引用した動画で「歌や音楽」をお伝えする試みに挑戦します。芸術だからとかしこまらず、ツッコミ満載で楽しんでみるのもアリではないでしょうか。
まずは親しみやすく、上演頻度の高い演目から。あくまで一ファンの立場からのご紹介で、内容は初心者向けです。よろしくお願いします。

表紙写真:パリ・オペラ座(ガルニエ宮)

ファンレター

悲劇とは…

無理解且つ無慈悲なジェルモンという敵役によって悲劇が起こると、最初は単純に考えていたのですが、「時が経って美貌があせれば」や「プロヴァンスの海と大地」の厚みのある歌声を聞いていると、けっこう説得されてしまう力強さがありますね!
ジェルモンよりむしろアルフレードの、若さゆえに物事の理解が浅く、思慮の足りない行動に出てしまうところ。むしろそれこそが悲劇の主原因になっていることがわかりました。実は、最もヴィオレッタを辱め、傷つけてしまったのはアルフレードその人だったんですね…。
ジェルモンの、「息子よ、なんでもっとうまくできないんだ」っていう嘆きが聞こえてきそうな気がします…^^
それにしても、人間の歌声というものがこんなに豊かに感情を伝えるものだとは……!つばめさんがたくさんの映像の中から時間をかけてチョイスして下さっているおかげです。すばらしい作品、本当にありがとうございます(*^^*)

返信(1)

三奈乃さん、今日もありがとうございます!
仰る通り、ジェルモンは単純な悪役ではなく、世間そのものを体現している存在ですよね。常識的なことを言わされて、結局ジェルモン自身が良心の呵責に悩むわけですから、彼もまた被害者の一人だったのかもしれません。
まさにアルフレードの若者らしい浅薄さが、最もヴィオレッタを傷つけていますよね。だけどこれまた、別れさせられた上に「大人」の行動を取れというのは酷なのかもしれません。こんな未熟な二人ですが、第三幕で多少はリカバリーできるかな……(笑)。
ノベルデイズは音楽のサイトではないため、どこまでオペラの話題で引っ張れるか分からないのですが、少なくともあともう一つの演目は取り上げる予定です。引き続き、よろしくお願いします。