本の話

作者 かめ

[創作論・評論]

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7件のファンレター

今まで読んだ本の話です。
ジャンルの住み分けがよく分からず、「評論」になるのか…
そんな堅苦しいものではありません。

ファンレター

13話

かめさん、こんにちは。かめさんに影響を受け、約二十五年ぶりにドストエフスキーを読んでみました。

これはきっと、他の様々な小説以上に、読む時の境遇で感じ方が全然違うなあ、と。
おそらく今僕は安定しています。以下の感想だったので。。

Ⅰはブログなどでは毒を吐く人。
Ⅱはちょっといじけた青年男子なら共感できるであろう鬱屈と破壊願望。
Ⅱは特に、懐かしい気持ちになりました。水商売の女性に説教とか、もう、やりそうで。
ユーモア小説かと思ってしまいましたよ。こういう手法のコメディ、結構ある気がします。

かめさんのこの文章と全然感じ方が違うので、書こうか迷いましたが、それを示すのも良いかと。
新潮文庫で読みましたが、解説にキルケゴールとニーチェが出てきて、かめさんの選択も自然なのだなあ、とも思いました。
ちなみに、『エミール』は中巻に進みましたが、なかなか読めません(涙)。

同じ本に当たったらまたここに来ますね。よろしくお願いします。

返信(1)

村山さん、こんにちは、寒くなりました。
ドストエフスキー、いいですね!
影響…! 恐れ入ります。
「地下室の手記」、だいぶ前に読んだので、もうほとんど覚えていないという…(笑)
この作品を評価したジッドの「地の糧」「新しき糧」のどちらかを読んで、夜中に走り出したくなった記憶は残っているのですが、この「地下室」は、頭ばかりで読もうとして、実感・体験された記憶のように確かに残っていないのかもしれません。自分が地下室にいたような時期だったから、自分と似ているような主人公にうんざりして、拒絶しながら読んだ感覚も残っています。

そうか、ユーモア…、気づきませんでした、ありがとうございます! 今読んだら楽しめるかもしれない、薄い本だし、チャレンジしてみます、ほんとに。
確かにⅠ、毒を吐く人でしたね、思い出してきました(笑)
「未成年」にも、Ⅱのような青年が出てきたような…。

水商売の女性に説教(笑)、ぼくはそういう場所では女性にひたすら敬意を込めていました(笑)

いや、ありがたいです、たぶんいろんな読み手の状況、心況に、形を変えて読まれる、作品自体の大きさというかアメーバさに、ドスさんの凄さがあるんでしょうね。
解説にキルケゴールとニーチェ、出てきていましたか、「実存」的なところの接点かしらん。
「エミール」、ぼくも気になってきました。残りの人生の時間を考えると、ぼくは読めないかもしれないけど、興味、そそられます。

あ、ぼくもキルケゴールは全然進んでません、ニーチェは勢いで読めるのですが…。
また、よろしくお願いします、どうもありがとうございます!