フレイグラント・オーキッズ!~香蘭の乙女たち~

[学園・青春]

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時は昭和十一年春、所は横浜の名門基督教女学校――香蘭女学校。
一年生の春野こず枝は、五年生の小野寺房子さまが級友の林鏡華さんと〈エス〉の関係――つまり、〈姉妹〉の契りを結ぼうとする現場を目撃してしまう……。
フレイグラント・オーキッズ(Fragrant Orchids)――香り高き蘭の乙女たちの物語。

※〈エス〉というのは、〈シスター(Sister)〉の頭文字で、戦前の女学校風俗の一つです。
※表紙イラスト及び登場人物のキャラクター画像は、あままつ様のフリーアイコンを使用させていただきました。

ファンレター

王道の楽しさです!(拍手)

実は「五月の死神」を読んだあとに、こちらの作品を探したのです。でも見つからず……非公開になさっていたのですね。また読めるようにしてくださって嬉しいです!

「フレイグラント・オーキッズ!」、“超”王道の少女エンタメ小説ですね。楽しいです!
美しく強く頼りになる同性の友人、魅力的なライバル、謎解き、アクション、少女たちが「自分たちの力で(これ大事)」問題を解決する展開、そして試練を通しての成長……! 
物語の外にある現実をちゃんと意識しつつも、夢や理想、憧れを描き、女の子たちをエンパワメントする要素をぎゅっと詰めこんだ素敵な作品だと感じました……!
そして、登場人物が皆真っすぐでカワイイ……!

今回は1部のみ再公開とのことですが、2部も気になります。「これから何かが始まる」予感を感じさせるラストでしたので。

いつか続きを読めれば嬉しいです……!

返信(1)

羽庫さん
もったいないようなお褒めのお言葉、恐縮ですが、とっても嬉しいです!!

一度、ズバリ「王道」の物語を書いてみたいという気持ちが自分の中にありました。羽庫さんに「“超”王道」と書いていただき、すごく報われた気持ちです。「女の子たちをエンパワメントする」とのお言葉も嬉しくて……(感涙)
「エンパワメント」というワードとも関わってくるのですが、「女の子のアクション」という部分に、私なりにこだわりました。途中までは女の子が活躍していても、最後は結局、颯爽と現れた男の子に助けられてしまうというパターンを回避したかったからですが、同時にアクションとしての面白さも失いたくない気持ちがあって……この点、女侠が闘う中華アクションものが参考になりました^^
『「自分たちの力で」問題を解決する展開』について、羽庫さんに(これ大事)と大変好意的に読んでいただき、思わず心の中でガッツポーズをしてしまいました(*^^*)

「オーキッズ!」第2部は、後半にいくにつれ、時代の重苦しい空気が物語の中に侵食してくる感じがあって……それは必ずしも悪い事ではないのかもしれないのですが、第1部とは作品のトーンが少し変わったのは事実で……結果、その後の方向性に悩んでしまいまして、それが一旦非公開にした最大の理由でした。
2部については、ラストを書き直すか、それとも全体的に手を入れるか、実はまだ考え中です^^;
いつになるかわからないのですが、それでも必ず再公開したいと思っております。その時、また覗きに来ていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
羽庫さん、本当にありがとうございます!!