羅紗情歌 ─遠き異国に分かつとも─

作者 時野みゆ

[歴史]

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 大儀なき戦が愛しあう者たちを引き裂く──乱世の純愛──

 海に面した小さな領地、草薙。戦国の世にあっても、領主夫妻である九条隼人と藤音は仲睦まじく穏やかに暮らしている。
 九条家に仕える巫女の桜花は幼なじみ伊織と祝言を挙げる決心をするが、後任探しが難航し、婚儀の準備がなかなか進まないのが悩みの種だ。

 平穏な日々を送っていた二組の愛しあう者たち。だが、その平和は隼人のいとこ、柊蘇芳の出現によって破れ去る。
 野望を抱く蘇芳は叔父である帝を説き、海を隔てた羅紗国への出兵を企てる。かの地を征服し、倭国の領土にしようというのだ。

 出兵の要請が九条家にもなされる。この戦は単なる侵略でしかない。隼人は苦悩するが、蘇芳の言葉は帝の命令。拒めば草薙が滅ぼされかねない。
 大切なものを守るために隼人は苦渋の決断をする……。

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「鬼哭く里の純恋歌―天女と龍の系譜―」の続編となりますが、こちらから先にお読みになられても大丈夫です。

ファンレター

老武将たちの活躍

第二部を拝読し終えたのですが、撤退のシーンがお気に入りだったことを思い出していました。
隼人さんの鮮やかな知略と勇気が爽快感をくれる傍らで、老武将たちの人模様や個性や生き様がきらりと輝いていて、とても楽しませていただきました。
難しい決断をした佐伯さんと蘇芳さんの関係性を色々想像してみたり、息子たちに窘められつつ鎧を脱ぐ元基さんに何となく愛着を感じたり、実直に健闘する兼光さんがかっこよかったり…(そして敷島さんのようなキャラも、物語を引き立ててくれるのである意味で好きです)
霧のごとく消えてしまった隼人さんの行方にもう一度ドキドキしつつ、阿梨さんの活躍する第三部が楽しみです。

また、コメント頂き、誠にありがとうございます。
お母様は徐々にでも回復されているとのことで、本当によかったです。時野さんが私生活などもお忙しい中でこうして創作活動を続けてらっしゃるのは、さすがプロというか、本当に偉いなあと、ただ感服するばかりです、、、
コロナは収まるのにまだ時間がかかりそうですね。時野さんの仰る通り、こういう時こそ冷静な行動が肝要ですね。(私は結局、職場の人にトイレットペーパーを譲ってもらうことになりました…)

前回は長くご無沙汰してしまい、改めて申し訳ありません。私も色々なことを両立できるようにならねばなあと最近常々思います…
いつも本当にありがとうございます。お言葉に甘えて、時々お邪魔させていただけると、とても嬉しいです。

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