ハッピーエンドのその先に

[日記・個人ブログ]

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63件のファンレター

ディズニー映画みたいに、魔法と王子様のキスですべてが解決したらいいのに……。
いいえ、そうはならないのが人生です! 他の方法で戦わなくちゃ。

私たちが「ハッピーエンド」を迎えて約20年。数々の現実に立ち向かい、今もどうにか「ハッピー」な結婚生活を続けています。
文中、身内の恥をさらすような箇所もありますが、ネットの匿名性があればこその記述です。
特定の価値観を押し付けるつもりはありません。ただ悪戦苦闘の日々をありのままにつづってみたら、何か見えてくるものがあるかも……?
というわけで、これは人生の一ケースです。楽しい話ばかりではありませんが、自分なりの精一杯の振り返り。お付き合い頂けると幸いです。

ファンレター

いろいろ考えさせられる第12話

いろいろ考えさせられる第12話でした。私が特に気になったところは、息子さんが鼠径ヘルニアで入院した時、医者から「母親が注意して見ていれば、もっと早く気づけたんじゃないか」と叱られる場面でした。私がこちらで知った医師や病院の状況からすると、この場面でお母さんが責められるのがあり得ない気がしたのです。
念のため、医療関係者の友人につばめさんのエッセイの内容を伝えて訊いてみたところ、やっぱり「お母さんを叱るのはおかしい」とのことでした。その理由は、①小児科医でも気づかなかった症状をお母さんに「気づけ」というのが先ず無理。②お母さんは元々の小児科医の診断をむやみに疑わず、信頼していたわけで、その態度は正しい。③初めての子供で、比較できる経験を持たない人に、どうやって鼠径ヘルニアだと判断しろと言うのか?…等でした。
また、お母さんを責めない理由として、①お母さんが後で、不必要に自分を責めてしまうのを避ける。②家族がお母さんの落ち度だと思い、お母さんを責めるのを避ける――の2点を挙げていました。…つばめさんが会ったような医者ばかりではないでしょうし、その人も赤ちゃんの命を第一に考えているのはよくわかるのですが、それでもやはり、「睡眠もろくに取らず必死で頑張っているお母さんに対して苛酷すぎる」と思ってしまいました。お母さんはスーパーマンじゃないんですよね。…他にもいろいろ感じたことがあるのですが、また改めて感想を書かせていただきたいです。長々とすみません(汗)、次回の更新を楽しみにしております~(^^)/

返信(3)

三奈乃さんって本当に、作品だけでなくこうしたコメントまで素晴らしいんだから……(涙)。読んでいて目頭が熱くなってしまいました。確かに私、自分を責めているところがありましたから。
お陰で重要なことに気づかせて頂きました。今の書き方じゃ、頑張ってくれている小児外科医の先生たちについて、マイナスイメージを与えかねませんよね。優しい先生にもたくさんお会いしたんです。頂いたアドバイスを元に、近いうちに大幅改稿したいと思います。
それにしても、ここまで丁寧なご回答を下さったのは、台湾のお医者様ですか? 素晴らしい先生だと感じました。あおぞらつばめが「多謝」を100万回叫んでいるとお伝え下さい(涙)!

つばめさん、ご返信ありがとうございます。私は「アドバイス」なんて生意気なことをしたつもりは全然なくて…(汗)ただ、つばめさんが医者に責められたことに怒りを覚えてしまっただけなんです…^^;
わたしは、日本では医療関係者の知り合いなんて一人もいなかったのですが、こちらに来てからは何故かそういうお仕事の人と縁があって、特定の一人のお医者さんではなく、看護師さんたちも含め複数の人に訊いてみました(主に小児科)。
でも、国が違うと医療体制とかもかなり違うんですよね。例えば、こちらでは看護師というのは専門職として尊敬されていて(台湾の医療は制度的にアメリカに近いそうです)、日本みたいに看護師が病院の雑用もこなすなんてことはないそうです(日本の看護師の地位が低いのは世界的に有名なんだとか…)
で、これらの人たちの意見をまとめたところでは、「こういうケースで医者がお母さんを責めるなんてあり得ない。常識レベルよ」みたいな感じでした。
もちろん、個別に見れば、お母さんの身になって労わってくれる素晴らしいお医者さんもいるのでしょうが、社会全体として見た時、日本は「お母さん」という役割に対して、あまりに厳しく、苛酷なところがあるのではないかと思ってしまいます。例えば「15号室」のエピソードについても、描かれたお母さんたちの姿に心を打たれると同時に、「どうしてお母さんたちだけで、お父さんは全然出てこないんだろう」と私などは考えてしまうんです。最初、全員がシングルマザーの方なのかと誤解していたくらいです。日本だと「お父さんはお仕事だから」っていうのが免罪符みたいに通用しますけど、そういうところも、こちらの人から見ると「びっくり@@」みたいです。(つばめさんのご家庭は、ちゃんと御主人が登場するので素晴らしいですね!^^)
つばめさんのエッセイを読んでいると、本当にいろいろなことを考えさせられます。つばめさんを全面支持しつつ、次回の更新を心から楽しみにしております~。
コロナの対応もそうですが、台湾の方が日本よりずっと進んでるなあ、と感じることしきり。ほんと、日本の看護師さんはもっと尊敬されていいし、日本では当たり前になされている母親たちへのプレッシャーも改善されるべきですよね。
日本で父親が子育てに登場しないというのは、やっぱり長時間労働に原因があると思いますよ……。ちょっとずつは改善されていることになっていますが、まだまだですよね。ただ(「働き方改革」というより、コロナの影響で)最近は家にいるお父さんも増えました。これを機に本当の意味でのイクメンも増えていって欲しいものです。
三奈乃さんのコメントにはいつも励まされます。本当にありがとうございます^^!