ラ・フォリア ‐ La Folía

作者 SARTRE6107

[ホラー]

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東京の大学に通う学生の香澄は父の気まぐれで埼玉県の蓮田市へと引っ越す。そこには開かれた風景と広々とした空が広がり、東京都心とは違う装いを見せていた。その中で彼女は、元荒川のほとりで佇む一人の中学生、優斗と出会う。彼の持つノートには短文が散りばめられ、香澄はその世界に引き込まれて行く。



ファンレター

もう、一気に読んでしまいました~~。

Twitterで見て拝読させていただきました。実は最終話を読み、そのあまりの寂寞とした救いのない美しさに圧倒され、どのようないきさつでこのような展開をむかえたのかどうしても読みたくなり最初から一気に読みました。淡々と描かれる主人公の、一見普通の生活の中に垣間見える荒涼とした底のない闇がたまりません。主人公の思考が丹念に描かれているので、後々あのような結末につながる説得力になっている気がします。無駄な感情をそぎ落としたような彼女が、少年との出会いで闇の熱に巻かれていく、読後、激しい浪漫の余韻に浸ることができました。

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