【雑談】電波観測所

[日記・個人ブログ]

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111件のファンレター

夢のお告げ(嘘)で始めました。日記を書こうとしたら雑談になりました。不定期です。

ファンレター

第34話

今回のお話は、とても考えさせられました。
「児童福祉に携わる作家さんの作品に触れてから」この問題を考えた、と佐久田さんは本文の中で書いていらっしゃって、もちろんそういう部分もあったと思いますが、私は「マジカル・カンファレンス」シリーズや、「タロットカードの雨」など、佐久田さんの作品に一貫して流れる、理不尽な暴力(精神的にも肉体的にも)で傷つけられた子供に寄り添う心が今回の作品でも大きなモチーフになっていると感じました。
大人になってからも社会生活を送る上で問題が出てしまったり、人間関係で苦しまれたりする方が、その原因を探ると育った家庭環境の問題にいきつくパターンは本当に多いようですね…。
マルトリートメントの問題は、大人だけでなく、そうした経験をしてしまった子供(あるいはかつてそういう子供だった人)も、それについて知ることが大事だと思いました。双方、互いに学んでいく中で、問題は少しずつ改善されていくのかなと感じました。その意味で、『暗礁上の詠唱』のように、少女たちが友人と語ったり、一緒に学んでいく中でそうした傷を癒していくのは、一種の理想の形なのかもしれないと思いました^^


返信(1)

南ノさん、ありがとうございます!
私の他の作品も取り上げていただいて……感激と恐縮で胸がいっぱいです。
南ノさんの仰る通りです、「マルトリートメントの問題は、大人だけでなく、そうした経験をしてしまった子供も、それについて知ることが大事」本当にそうですね!

冒頭に書いた、児童福祉に携わっていらっしゃるのが高間真さまという作家さんで、私がファンレターで「自分が不幸であることを知ったとき、その子供はどうやって回復するのだろうか」と記載したところ、「自分の置かれた状況に気づけたのなら、それは大きな一歩だと思います」と返信がありました。
ハッとしまして……。
現実を知ることはつらい作業(だから脳を変形させてまで自己防衛する?)だけど、まず、知るということが大切なんだなと腑に落ちました。その作業は場合によっては、外科治療のように命懸けになるかもしれませんが……。それでも知ることが大事。

いつも丁寧に意図を汲み取っていただけて嬉しいです。
本当にありがとうございました!