それぞれの、我慢

[現代ドラマ・社会派]

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8件のファンレター

「僕が我慢する」「俺も我慢する」「私は我慢した。そして今も」を統合しました。

「私は我慢した。そして今も」を存続作品とさせていただきました。前二作へファンレター、いいね!をいただき有り難うございました。

同じ出来事を三者の視点で書いてみる。男性で父親である作者ですが、やはり第三話に苦労しました。書きながら、これも違う、まだ言い切れていない、そんな気持ちですが、形にできたので発表を継続いたします。(2022.3.31)

ファンレター

教育虐待

今作を読んで重い衝撃を受け、改めて前2作も読み返しました。
登場人物たちのそれぞれの立場、気持ちはわかる。その身の振り方も仕方ないのかもしれない。しかし、私個人の感想ですが、「僕」にとって、今の環境は”新種の地獄”のように思えました。
衣食住足りているし、教育も受けられている。傍目には何不自由のない生活だけど「僕」には逃げ場がない。母親の幸せを壊したらいけないと、きっと我慢し続ける。「僕」が一番我慢しているよ、と胸が痛くなりました。
義父の愛情表現“もどき”により、「僕」が自己肯定感を失わないでいて欲しいと願います。
別の方が読んだら、別の読み方ができそうな連作ですね。とてもリアルで引き込まれてしまいました。

返信(1)

佐久田さん、読んでいただき有り難うございます。

大人の二つ、特に義父は、言い訳であり自己正当化ですね。
僕の想像力ではここまでだったのですが、もっとそれらしい理屈をこねることもできるかもしれません。
説明はできず、怒鳴ったり暴力を使ったりするのかもしれません。

「僕」については、今はまだ周りの為に我慢しますが、
佐久田さんのご指摘通り、「自己肯定感」がすり減っていくのだろうなあ、と思います。
下手に難関校に合格すると、たちが悪いかもしれませんが、不合格の時は荒れてしまう(父も)…。

佐久田さんのチャットノベルなどもこうしたテーマに踏み込まれているので、
コメントをいただき心強いです。

つたない作品ですが、読み手の方それぞれに、いろいろな思いを抱いていただければ本望です。
有り難うございました。