ここで会ったが百年目

[日記・個人ブログ]

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108件のファンレター

 この冷めた時代、ポジティブな感動が難しくなってしまった気はしませんか?
 だからこそ、感動のありかを探してみたいと思いました。今まで、私は何に感動しながら生きてきたんだっけ? 自分でも忘れかけているので、あちこち再発掘を試みます。

 日々の雑記帳ではありますが、ブックレビュー多めになるかも? なるべく本気で感動したものだけを取り上げていこうと思います。かつてあった「ときめき」を思い出しながら。

※表紙イラストは、なっちゃん~様のフリー素材を使用させて頂きました。

ファンレター

第16話拝読

 以前、野田秀樹さんの演劇「贋作・桜の森の満開の下」を見たとき、流れる曲が美しすぎて、ストーリーの残酷な美しさと似合いすぎて、ガクッと恋に落ちたことがあります。日がな一日、演劇の場面とその曲が頭に流れもうどうしようか状態。手探りで曲を調べたところそれはプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」の中のO mio babbino caro「私のお父さん」でした。ちょっと曲名を聞いてストーリーとのイメージの差に愕然としたのですが(笑)、恋にもだえる女性の唄で歌詞を読んで納得。私のオペラとの出会いはこれでした。
 その後はこの曲が聞きたいがために買ったCDでオペラの曲が大好きになりました。でも、舞台はほとんど見たことがありません。魔笛とか、トゥーランドットとか、イーゴリ公とか有名どころ数作でしょうか。(実はこの3作もマンガ、フィギュアスケート、CMをきっかけに見に行きました)
 カルメンは見たことないのです。今回このエッセイを拝読して、ああこういうお話なんだ~と初めて知りました。あの曲からは想像できないストーリーですね。そしてオペラはパートで役割のイメージが決まっているなんて、全然知りませんでした。確かに歌舞伎と同じ様式美の匂いがしますね。末永く残って欲しい文化です。でも、ちょっと高いですね。感動したオペラのDVDを買ったのですが、やはり生声とは全く違う。堪能するには舞台を見に行かなければならないと思うのですが、値段的に気軽に行けないのが悩みです。また、コロナが落ち着いたら行きたいなあ。でも、お値段分楽しむにはもっと基礎知識を入れてから行かないと……。今度、オペラの本も読んでみようかと思います。

返信(1)

不二原さん、「私のお父さん」素晴らしい曲ですよね。私も最初の方をちょっと聞いただけで涙が出てきちゃうのです(笑)。
物語は共感できるものと、できないものがあるのですが(「ジャンニ・スキッキ」も微妙……苦笑)、個別の曲は、特に名曲とされるものからはすごいエネルギーをもらえます。たぶん私、不二原さんと好きな曲がだいぶかぶっています(笑)。
DVDについてはまた記事にする予定なんですが、よ~く選ばないとダメなんですよ。本当に素晴らしい舞台だったら、DVDでも泣けます。
私は歌舞伎の世界をよく知らないまま放置しているので、不二原さんにいつか解説してもらいたいなあ、なんて勝手に思っています(笑)。小説が一段落した時にでもご検討下さいませ。