せんぷうきはまわってる

[学園・青春]

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43件のファンレター

夏休みが終わり、そして次の日。
色んな思いで過ごす子ども達。

ファンレター

悪意の連鎖を断ち切る強さを……

辛辣なことをいってしまえば、その場にいて、助けることをせず見ているだけでも加害者のうちのひとりになってしまうのですよね。
「沈黙は肯定」というように、なにもしなければ見殺しにしているのと同じことで。
その場に存在している以上、なんらかの意思表示をしなければならない。
でもそれは、おとなであっても難しいことですし、ましてや十代の少女たちに課するには、あまりに荷が重いもので。

渦中の被害者である二葉ちゃんが「もし自分が相手の立場だったら止められたのかな」と思いを巡らせることができるのはすごいなと思いました。彼女の心根の優しさがこの一行だけでもうじゅうぶんに伝わってきます。
そして、そこからラストまでの数行にグッときました。

悪意というのはたやすく伝染していきます。もしそうなったときに、果たして自分はそれに立ち向かう強さ、断ち切る勇気があるだろうかと、わが身に置き換えながら、毎回考えさせられる思いです。
引き続き、二葉ちゃんを応援しております!

返信(3)

桐乃様

拙い作品をお読みくださりありがとうございます。
止めた人以外、被害者にとってはみんな加害者です。
でも多くの場合、こんな二葉や美夏たちのような構図にになってしまいますよね…。
どうしてなのでしょうね…。
被害者自身も、許せないとか復讐してやりたいという気持ちよりは、「こわい」「許されたい」「仲間に入りたい」という思いの方が強いような気がします。何も悪いことなんてしてないのに。時間が経つとまた違ってくるとは思うのですが…。親ははらわた煮え繰り返って今すぐにでも加害者に同じような痛みを味合わせてやりたいと思うと思いますが…。
やっぱり、学校の「みんな仲よくしましょう」という無理な相談を平然と掲げるのがダメな気がして仕方ないです。あくまでも一人ひとり、個人が考えて判断する力が必要で、それから協力や協調があると思うのです。個人を曖昧にして「仲よく」「和を乱すな」ばかり言うから「どこかに属したい」というような気持ちが強くなる気がします。
べつに一人でいたって何もこわくない。自分がその方が心地よかったら。なにかする時は協力すればいいし、誰かと一緒にいたくなればいればいいし…。
「みんな仲よく」って…。
同じ色に染まれと言われているみたいで気持ち悪いです。

自分だったら…なんて、渦中にいるときにはなかなか思えないですよね(・・;)
美夏みたいな子の方がけっこうどこにでもいそうな気がします…。
拙い物語を心を込めて読んでくださってありがとうございます。
最後はみんなに笑ってほしくて、ご都合主義のような話になるかもしれないですが、見守っていただけましたらうれしいです。
いつも温かいメッセージをありがとうございます。

腰の具合はいかがでしょうか…。
腰痛、ほんとうに辛いですよね…(TT)
どうぞご無理なさらず、お大事になさってください。
猫さんたちがすやすや。。。想像してほっこりしました(*´-`)
しおむすびさん、お心遣いをいただきありがとうございます(泣)
お陰さまで腰の痛みは治まってきました。このあと仕事に復帰してきます!

そうそう、そうなんですよね。しおむすびさんのおっしゃるとおり「(学校で)みんな仲よくしましょう」という雑な方針そのものにまず無理があるように思います。
このあたりのことは、先生として実際に現場を見ていらしたしおむすびさんのほうがお詳しいことと思いますし、すごく共感しました。

先日Twitterで、普段ドイツで暮らしている日本人の少年が、日本の学校に短期留学した際のことを親御さんが息子さんにインタビューして、そのQ&Aを公開されていたのを目にしました。
その少年は、ざっくりいうと「嫌な目に遭うことはなかったし楽しかった」という感想を述べていましたが、そのなかで、やはり日本で暮らす子どもたちとは視点が違うなと感じたことがありました。
それは、彼いわく、
「ドイツでは、学校にいる子どもたち自身が、人間はひとりひとり違うのがあたりまえだということを理解している。(中略)日本では、あからさまな差別というより、無意識下での差別(たとえば男だからとか、女なのにとか、そういう刷り込み)が強いと感じた」(意訳)
とのことで、なるほど、と思いました。
そのツイートは一度読んだだけなので、違っている部分もあるかもしれません。すみません(>_<")

日本人は「型に嵌める」のが好きなのですよね。そこから一歩はみ出るともう一気に異端児扱いされてしまう。でも、人間は工場で生産された規格品ではないので、型にぴったり嵌まるほうが不自然なんですよね。どこかで歪みが出るのは当然という気もします。
だからといって、いじめや無差別テロのように、その鬱屈を他人へ向けて憂さ晴らしするというのは論外なのですが。
根が深い問題だと思います。


「最後はみんなに笑ってほしくて、ご都合主義のような話になるかもしれない」とのことですが、ご都合主義、大いに結構だと個人的には思います。
だって、おそらく、正解はないので。
この先、しおむすびさんが導き出された答えが、そのときの最適解だと思います。気負わずいきましょう(*´-`)

長々とすみません。
こちらへのご返信はどうぞお気遣いなくです~!
桐乃様

お忙しいなか、そして腰痛も完治しておられないままお仕事に行かれる前にご丁寧なメッセ―ジをありがとうございます。
立ち仕事ではないかと…腰に負担がかかりますね(;;) ぶら下がったりして伸ばすとよいとか、やわらかい敷布団は腰痛を悪化させるから痛みがあるうちは畳や床に敷布団を敷いて寝る方がいいとか…いろいろ対策は聞かれていると思いますが、できるだけ早く桐乃さんの腰の痛みが消えますように…。

Twitterのドイツのお子さんの感じられた「日本の子ども」。
ほんとうにそうだなと思いました。
「まず、一人ひとり違ってあたりまえ」という大前提をすっとばして「髪は黒!」「制服をきちんと着て!」「協調性」……。
でも、息子たちの受けている授業の話を聞くと、昔とはずいぶん変わってきている面もあるようです。
みんなひとくくりに一緒にしたいのは、指導者側がその方が統制しやすいからですよね。もうそんな教育、通用しないと思います。
今の若い先生方は頼もしい方も多いと、保護者として感じています。(なんで教師になんかなったんや…という輩もいますが…。いつの時代もですね(^_^;))

無意識下の差別。こわいですね。刷り込まれているなんて…。
しっかり考えて自覚していきたいです。

「ご都合主義的展開」になる可能性も含め応援してくださってありがとうございます。
今初めて自分にとっては長い物語を書いて、登場人物一人ひとりの行動や心情を考え、展開を考え、自分の経験や見聞きしてきたことや、考えをまとめたり悩んだりすることが難しいながらも楽しいです。

温かく見守ってくださる桐乃さんはじめみなさまのお陰です。
いつもありがとうございます。

腰、くれぐれもお大事になさってください。