三色旗と私

[歴史]

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 江戸時代の長崎における、オランダ人と丸山遊女のラブストーリー。
 プッチーニのオペラ『蝶々夫人』から着想したものですが、物語は史実に基づいて構成しました。ナポレオン時代、日本ではフェートン号事件が起こります。出島という小さな土地に生きた人々。その思いを追体験して頂ければ幸いです。

(主要参考文献)
片桐一男『出島 異文化交流の舞台』集英社
    『江戸時代の通訳官』吉川弘文館
羽田 正『興亡の世界史 東インド会社とアジアの海』講談社
永積 昭『オランダ東インド会社』講談社
石山滋夫『評伝 高島秋帆』葦書房
宮本由紀子「丸山遊女の生活」『駒沢史学』
斎藤阿具『ヅーフ日本回想録』雄松堂

ファンレター

オランダ盛衰史のような

こんにちは。40話まで拝読しました。
ヘンドリックの辿った道、という内容だと思います。
あの時代、世界を席巻したオランダ商人のことを分かりやすく説明していただいた印象です。
世界史、ニアリーイコール西欧史においては、一瞬の輝き的存在のオランダ。日本とは縁深いせいもあり親近感があるのですよね。
そのジャワを巡って、20世紀には激しい戦争をするのだから、どんだけの因縁かとも。
いよいよ長崎に来るところになるのだと思いますが、楽しみです。
有り難うございました。

返信(1)

村山さん、コメントありがとうございます!
そうなんですよ。スペイン・ポルトガルに続いて一気にのし上がったオランダなのに、その黄金期は意外と短く、
あっと言う間にしぼんでいってしまいました。イギリスはむしろこの後に帝国主義を築き上げるのに……。
だけど「落ち目」の国に生きるつらさは、むしろ今の日本人が共感しやすいところではないでしょうか。
ジャワをめぐっての戦争は、日本にとっても苦い記憶になってしまいましたね。寂しいことですが、ずっと関係が悪かった
わけでは決してないことを示せたらいいなと思います。
長崎に来る前のヘンドリックには、あともうちょっと苦労してもらいます(笑)。引き続きお付き合い頂けると幸いです。
本当にありがとうございました!