第3話 おふろとなまえ
文字数 691文字
「ねえママ、ピエロさんをひろったのよ」
「あら、かわいいわね。パパにもみせてきなさい」
「はあい」
「ねえパパ、ピエロさんかわいいでしょ」
「そうだね。でもゆうかちゃんもピエロさんもどろだらけだね。ママにおふろにいれてもらいなさい」
「はあい」
ゆうかちゃんは、ピエロさんといっしょにおふろにいれてもらいました。
☆
「ねえパパ、ピエロさんきれいになった?」
「そうだね。でもびしょびしょだね。ママにかわかしてもらいなさい」
「はあい」
ゆうかちゃんは、かみのけといっしょにピエロさんもかわかしてもらいました。
「ねえママ、ピエロさんのなまえ、なにがいいかなあ?」
「あら、そうねえ。パパにかんがえてもらいなさい」
「はあい」
「ねえパパ、ピエロさんになまえつけてくれる?」
「そうだね。でもゆうかちゃんがかんがえてあげたほうがピエロさんもよろこぶよ」
「はあい」
ゆうかちゃんは、いっしょうけんめいピエロさんのなまえをかんがえました。
でも、なかなかかんがえられません。
ゆうかちゃんは、そのうちねむくなってきました。
「はああ、もうねむくなっちゃったよ……。そうだ、ピエロさんのなまえ、ねむちゃんに
しよっと」
「ねえパパ、ピエロさんのなまえ、ねむちゃんにしたの」
「いいなまえだね」
「うん!」
「ねえママ、ねむちゃんって、いいなまえでしょ!」
「あら、かわいいなまえね。でもゆうかちゃん、もうおやすみしなきゃだめよ」
「はあい。パパ、ママ、おやすみなさい」
「おやすみ」
「さあ、いきましょう」
こうしてゆうかちゃんは、ピエロのねむちゃんといっしょに、ベッドにはいりました。
たのしいゆめがみれるかもね。