第7話 囲碁入門講座 その1

文字数 1,571文字

 みなさんこんにちは、ゆきねです。
 今日は基礎の基礎、囲碁入門講座を行います。

 ではまず初めに、簡単に囲碁の歴史についてです。
 囲碁は二千年以上前に中国で始まったとされ、東アジアを中心に親しまれてきました。日本でも七世紀ごろ奈良時代には伝わっていたとされ、平安時代には広く親しまれていたようです。「枕草子」や「源氏物語」にも囲碁は登場します。
 囲碁って、そんなにも古くからあるゲームなんですね。もっと詳しく知りたい方は、ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/囲碁)をご覧ください。

 では次に、囲碁の楽しみ方、ルールについて説明します。
 囲碁は簡単にいうと、二人で対戦する陣取りゲームです。
 十九×十九の格子が描かれた碁盤に、黒と白の石を交互に置いてゲームを進めます。広い陣地を囲ったほうが勝ちとなります。
 オセロとは違い、升目にではなく交差する線の上に石を置きます。裏返しても色は変わりません。
 一般的には十九×十九の十九路盤を使いますが、十三路盤や九路盤というのもあって、初心者は線の少ないものから始めるといいでしょう。

 主なルールは五つです。
一、碁盤の線の交差部分に黒と白が交互に打つ
二、地(自分の領域)の多いほうが勝利
三、相手の石は上下左右を囲むと取れる
四、着手禁止点(自殺手)
五、コウ

 詳しくは次回の講座でお話ししようと思います。
 では最後に、囲碁の用語解説です。
 今までに出てきた囲碁用語を中心に、よく使われるものを紹介します。

碁盤(ごばん)
 囲碁を行う台、あるいは板のことです。折りたたみ式や薄い板、ゴムマットのようなものまで簡易なものはいろいろあります。本格的に使用するものとしては、厚さが二十数センチ以上する木でできた足のついたものがあります。

碁石(ごいし)
 白と黒の二種類があります。単に「石」とも言います。石というだけあって本物の石を使用していたり、貝を使ったものもあります。プラスチックでできたものもあります。

碁笥(ごけ)
 碁石を入れる器です。まあこれもプラスチック製のものから、木でできたものまでいろいろあります。

対局(たいきょく)
 手合い。対戦すること。試合をすることです。

(きょく)
 対戦のこと。試合の数を数えるときに使います。「一局、二局」といいます。

先手(せんて)後手(ごて)
 先に打つのが先手、後から打つのが後手。囲碁の場合、先手は黒石、後手は白石と決まっています。

ニギリ
 先手、後手を決める方法。一方が白石を数個握り、もう一方が黒石を一個(奇数)あるいは二個(偶数)を盤に出し、白石が奇数か偶数なのかを当てます。当たればそのまま先手(黒番)、外れれば石を交換して後手(白番)となります。

平手(ひらて)
 互角の手合い。ハンデをつけない対局のことです。

棋力(きりょく)
 囲碁や将棋の強さのこと。段や級で表します。

打つ(うつ)
 碁盤に石を置くこと。将棋の場合は「指す」といいます。

整地(せいち)
 対局後、地を数えやすいように石を並べ替えることをいいます。

(ほし)
 碁盤に描かれている点のこと。置き石(ハンデをつける)の時、この位置に置きます。中央の星は「天元(てんげん)」といいます。

小目(こもく)
 画板の端から数えて(三、四)(四、三)の位置のことです。


 いかがでしたか?
 少しでも囲碁のことを知ってもらうことができたら、嬉しいです。
 ではまた次回の「囲碁入門講座」でお会いしましょう。
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登場人物紹介

橘 ゆきね


中学1年生 アマチュア囲碁1級

川原 あゆみ


中学1年生 ゆきねとは小学校からの友だち

白石 わかば


中学3年生 茶道部 部長

青田 かえで


中学3年生 茶道部員

赤松 ひなの


中学3年生 茶道部員

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