第4話 お茶の先生
文字数 820文字
談笑のあと、
「何か質問はありますか?」という部長のわかばの問いに、
「部活動は毎日やってるんですか?」とゆきねが聞いた。
「一応、活動日は火曜日と木曜日です。でもほとんど毎日来てお茶を点ててます」とわかばが言った。
「顧問の先生は?」今度はあゆみが聞いた。
「家庭科の杉原先生です。活動日の日は必ず来てくれますが、そのほかの日は来たり来なかったりです」
「その時に杉原先生がお茶を教えてくれるんですか?」
「いいえ、教えるのは私です」とわかばが力強く言った。
キョトンとしたゆきねとあゆみに、かえでが捕捉した。
「わかばのお母さんも、おばあさんも、茶道の師範なの。家でもずっとお茶を点ててるから、とても上手なの」
「将来は師範だもんね」ひなのも続いた。
わかばは少し恥ずかしそうにしていた。
「杉原先生は活動日の日にお茶菓子を持ってきてくれて、一緒にお茶を点てたりします。だからほかの日はお菓子のない時もあります」
「まあ誰かが持ってきたりはするけどね」かえでが言った。
「あ、たまに校長先生も来るよ。お茶を飲みにね」とひなのが言った。
へぇ〜という感じで、ゆきねとあゆみは聞いていた。
「お茶の作法は私が全部できるので、それを真似してくれたらいいです。できるようになれば、またできることを少しずつ増やしていければいいし、できなくても別に大丈夫です。楽しくお茶が飲めれば、それでいいんです」
部長のわかばは笑顔で言った。
「活動日は先生も来られるので茶道のことを中心にやってますが、他の日はとりあえずお茶は点てますがそのあとは色々です」
「色々?」わかばの言葉にゆきねは訊いた。
「はい、そのまま雑談してたり、それぞれが本を読んだり」
「宿題したり…」とかえでがいうと、
「トランプしたり…」とひなのも続けた。三人は顔を見合わせて笑っていた。
「何かしたいことある?」わかばが訊いてきた。
ゆきねはすかさず応えた。
「囲碁」
「何か質問はありますか?」という部長のわかばの問いに、
「部活動は毎日やってるんですか?」とゆきねが聞いた。
「一応、活動日は火曜日と木曜日です。でもほとんど毎日来てお茶を点ててます」とわかばが言った。
「顧問の先生は?」今度はあゆみが聞いた。
「家庭科の杉原先生です。活動日の日は必ず来てくれますが、そのほかの日は来たり来なかったりです」
「その時に杉原先生がお茶を教えてくれるんですか?」
「いいえ、教えるのは私です」とわかばが力強く言った。
キョトンとしたゆきねとあゆみに、かえでが捕捉した。
「わかばのお母さんも、おばあさんも、茶道の師範なの。家でもずっとお茶を点ててるから、とても上手なの」
「将来は師範だもんね」ひなのも続いた。
わかばは少し恥ずかしそうにしていた。
「杉原先生は活動日の日にお茶菓子を持ってきてくれて、一緒にお茶を点てたりします。だからほかの日はお菓子のない時もあります」
「まあ誰かが持ってきたりはするけどね」かえでが言った。
「あ、たまに校長先生も来るよ。お茶を飲みにね」とひなのが言った。
へぇ〜という感じで、ゆきねとあゆみは聞いていた。
「お茶の作法は私が全部できるので、それを真似してくれたらいいです。できるようになれば、またできることを少しずつ増やしていければいいし、できなくても別に大丈夫です。楽しくお茶が飲めれば、それでいいんです」
部長のわかばは笑顔で言った。
「活動日は先生も来られるので茶道のことを中心にやってますが、他の日はとりあえずお茶は点てますがそのあとは色々です」
「色々?」わかばの言葉にゆきねは訊いた。
「はい、そのまま雑談してたり、それぞれが本を読んだり」
「宿題したり…」とかえでがいうと、
「トランプしたり…」とひなのも続けた。三人は顔を見合わせて笑っていた。
「何かしたいことある?」わかばが訊いてきた。
ゆきねはすかさず応えた。
「囲碁」