第16話 自分の淫乱を気にする有希とそんな有希を誘う伸
文字数 560文字
だが、すねる有希を見て、伸は噴き出した。
笑っていて、言葉が続かない。なんだか感じが悪い。
自分で聞いておきながら、はっきりそう言われると、なんだか面白くない。
だが、伸が、笑顔のまま言った。
ユウがいつも俺を求めてくれるのは、すごくうれしいし、ユウって、華奢であどけなくて、全然そういうふうに見えないのに、そのギャップが、すごく魅力的なんだよ。
天使のようなかわいい顔の下で欲情しているのかと思うと、たまらない。俺だって、淫乱だよ
そう言う伸の表情がセクシーで、体中が熱くなる。
伸が両手で有希の頬を挟み、唇が重なったかと思うと、すぐに舌が入って来る。早くも体の奥が疼き始める。