第3話:株投資開始と卒業後の初会合

文字数 1,744文字

 しかし、まだ、新規公開の段階ので、今後の成長性については、不明な点が多く、当たればでかいが、初心者には、リスクが大きすぎると思うので初心者は、手を出さない方が良いと証券会社の担当者に言われた。この話を石上と富川、八重、土佐の4人が、父親に伝えると、石上と八重の父親は、既に、ヤフー株の公募株を依頼していると告げた。

 もし、欲しいなら公開株の価格しだいだが、100万円以内なら購入したらと言われ、購入のお願いをした。その他、富川、土佐の父は、ヤフーの投資に慎重で手を出さない方が良いと語った。そして1997年8月20日、ヤフー株の公募株の株価が70万円と決まったと連絡が入り、石上と八重の父親には、3株ずつ、割り当てらた。

 そして、ヤフー株1株70万円を石上秀忠と八重竜子に、それぞれ1株ずつ渡すと言われた。その後、父に100万円ずつを借り自分の金100万円を足し200万円にして証券口座に入金した。石上秀忠と八重竜子は、ヤフー株1株ずつ購入し残金が30万円となった。そして1997年11月4日、ヤフー株は、上場し初値は200万円となった。

 その後、公募価格の約3倍と、さいさき良いスタートを切った。富川真治と土佐優子は、今までの貯金の中から150万円と投資口座に入金した。そして、1998年10月31日、早朝、ディスコ株を1550円で800株を注文して124万円で購入した。そして、八重は、丸紅を富川と土佐は、ソニーを受験し、内定をもらった。

 一方、石上秀忠は、父の不動産会社を手伝うことにした。1999年4月、石上と富川、八重、土佐の4人は、揃って大学を卒業し、それぞれの道を歩み始めた。5月5日の夜、上野のホテルのレストランに集合して、卒業後、初の食事会を催した。その席で、4人とも今後の仕事、将来などを話した。

 石上が、まず、全員が、希望通りの就職できたことに乾杯と言い、祝杯を挙げた。そして、口火を切って、石上は、俺は、父の不動産を有効活用する方法を考え、また、将来性のある土地を探して投資すると語った。それに対して、お父さんは、手広く商売しれるのものねと八重が、うなずいた。

 それに対して富川が、そのためには政治家ともつき合わないと難しいだろうと聞くと、詳細は言えないが、もちろんそうだ。父も、以前から自民党の代議士のパーティー券を買う代わりに有用な情報を入手してると語った。つまり、ギブ・アンド・テイクだなと笑いながら話した。富川と土佐は、自分たちは、家を継ぐことは出来ない、逆に言えば、自由に行動できる。

 そこで、ソニーの個性的な商品の販売促進をしていくと語った。例えばソニーのゲーム機、プレイステーションを皮切りに、詳細は言えないが、あっと驚く様な商品の新発売を予定してると告げた。八重は、丸紅に入社し、世界を相手に資源、原油、食料などの輸入を中心にその手伝いをしていくと語った。

 そして、1次会を終えて、2次会へ行き、石上が、富川と土佐は、同じ会社に入社してどうだと聞いた。休みの日には、2人でデートしてるのかと聞くと、土佐が、まあねと告げ意味深に笑顔になった。映画を見に行ったり、ドライブしたりねと話すと、八重が、結婚するのと聞くと、富川と土佐は、お互いに顔を見合わせ、まだ、わかんないわよと笑った。

 結婚なんて、結果であり、目的じゃないものねと話した。土佐優子が、言うと、才媛だから、いろいろ考えてるかしらと語った。いいえ、こんな事、頭で考えるものではなく、心が決めるものよ。だから、将来の事なんて、神のみぞ知る世界なのよと煙に巻くような話し方をした。その意見に賛同した。

 そこで、富川が、今は、とにかく会社に慣れて良い仕事をして給料を取り、金を貯める事が一番だと笑った。でも、俺たち2人が、上手くいくことを望んでいるのは、確かさと言うと、2人は、顔を赤らめた。この話に、石上が、良い話なんだから、俺たちは、もり立ててあげようよと言うと、そうだなと意見が一致した。

 また来年も最低1度は、会って語ろうというと、全員が、賛成と言った。そして22時には、解散して、帰って行った。その後、4人とも新社会人として忙しい日々を過ごして1999年を過ごして2000年を迎えた。
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