第15話:金ETF「上場投信」を購入

文字数 1,692文字

 議会で金融安定化法案が否決されると、米株価が暴落し、ダウ工業株30種平均は史上最大の下落幅777ドルを記録した。10月に修正後の法案が成立したものの、株価は約4年ぶりに1万ドルを割り込んだ。危機は新興国にも波及。主要中央銀行による同時利下げ、金融機関への公的資金注入、市場への資金供給などが講じられた。

 金融サミットで、景気てこ入れ策が合意されたものの、世界経済は「大恐慌以来」の深刻な景気後退に陥るとみられている。11月、ガソリン価格高騰と金融危機が米産業界の象徴であるビッグスリーの経営を直撃。GM、フォード、クライスラーの3社首脳は米議会の公聴会に出席、政府支援を求めた。

 ビッグスリーの主な収益源だったスポーツ用多目的車「SUV」など大型車は、ガソリン高で燃費の悪さが敬遠されて販売が減少。金融危機に伴う信用収縮で自動車ローンが借りにくくなった事。加えて、景気後退が追い打ちをかけ3社の業績は急速に悪化した。議会と政府はビッグスリーへのつなぎ融資法案について協議したが合意できず廃案になった。

 特に資金繰りが厳しいGMとクライスラーをめぐり経営再建のための合併話もささやかれた。11月26日、インド西部ムンバイの高級ホテルや鉄道駅を狙って、銃乱射や爆発を伴う同時多発テロが発生。武装した男らがホテルを2日超にわたり占拠。治安部隊が鎮圧するまでに160人以上が死亡した。

 パキスタンのイスラム過激派ラシュカレトイバや同国の情報機関、三軍統合情報局の関与が疑われ、インドのムカジー外相が「パキスタンの一部分子の犯行」と激しく非難するなど核保有国同士の緊張の高まりに懸念が広がった。インド・パキスタン関係の悪化は、米国がアフガニスタンで進める「テロとの戦い」に影響を与えかねず事件後直ちにライス国務長官が両国を歴訪。

 インドに自制を促しパキスタンには捜査への協力を求めた。一方、証券会社から石上と富川に、勉強会へのお誘いが入った。しかし、石上は、多忙で参加できず、富川だけが、参加した。その勉強会で、スパイダーの金に投資する金ETF「上場投信」2008年6月にできると教えられた。これは、金に対しての投資信託と考えて良い商品だ。

 他の株投資に比べ、リスクが、小さいのが特徴であると説明を受け。金価格が、安い時に勝って、高くなったら売るという商品だった。2008年6月現在、金価格は、安値であり、さらに、現在も下がり続けていた。この金ETF「上場投信」に富川は興味を示し、安くなったら知らせてくれと言い、買う意思を示した。

 その後、2008年10月28日、早朝、SPDR金ETFの価格が、6700円で、安いので買いと言われ同意して、富川と石上が、1万株ずつ成り行き買い注文を出すと6700万円で購入できた。こうして、今年は、12月28日、久しぶりに石上夫妻は、子供を石上の母に預けて、富川夫妻と中山競馬場に行くことにした。

 14時前に中山競馬場へ行き、子供を産んだ石上竜子は、競馬場の緑を見て感無量だった。そして、カフェで競馬場全体をじっくりと眺めて自然の素晴らしさを感じていた。その後、15時前に観覧席へ行き、富川優子が、やってきて出走馬の様子を眺めた。その後、ダイワスカーレット、アドマイヤモナークが、調子が良いと語った。

 人気を見ると、ダイワスカーレットが一番人気で、アドマイヤモナークが14番人気とわかった。そのため、石上が、少し考えて、アドマイヤモナークの複勝20枚を買うというと、石上竜子、富川真治も同じ追うに購入すると告げた。そして、馬券売り場に駆け込んで、戻ってくると、すぐに出走開始。ダイワスカーレット、アドマイヤモナークは、中盤の位置をキープ。

 そして、最終コーナーを回り始めるとアドマイヤモナークが、猛然とスパートした。その後をぴったりとダイワスカーレットが、ついて行った。そして、ゴール前で、アドマイヤモナークを指しきり1馬身以上の差をつけて優勝。アドマイヤモナークもしっかりと走りきり、2着となった。その時、石上が、2位でも複勝は、当たりだよなと確認した。
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