あらすじと登場人物

文字数 1,247文字

〇 オペラと小説のあらすじ

 オペラ「ラインの黄金」のあらすじは次の通りです。「小説 ラインの黄金」もオペラのストーリーと同じように展開します。

 一幕四場

 第一場・・・場所はライン河の河底。
 ライン河の河底では三人の娘たちが黄金を見張っています。そこへ地下のニーベルハイムに住むアルベリヒがやってきますが、娘たちに相手にされません。一筋の光が河底に届き黄金が輝きます。娘たちは、この黄金で指環を作れば世界が支配できると言ってしまいます。ただし、それには愛を断念する必要があります。そこで、アルベリヒは愛を断念すると決め、黄金を奪います。

 第二場・・・開けた山の上。
 神の住む世界。神々の長、ヴォータンが巨人族に建てさせたヴァルハラ城が完成します。ヴォータンは城が完成した暁には、妻の妹フライアを差し出すと約束していました。これは配下のローゲが請け負った約束でした。巨人族のファーゾルトとファーフナーが現れ、フライアを渡せと要求します。そこへローゲがやってきます。ローゲは、アルベリヒが奪ったラインの黄金をフライアの代わりに渡せばいいと答えます。なおも、ローゲはヴォータンに、アルベリヒから指環を盗めとそそのかします。ヴォータンとローゲは指環を手に入れるため地下のニーベルハイムに降りていきます。

 第三場・・・地下のニーベルハイム。
 ニーベルハイムではアルベリヒが弟のミーメに作らせた指環や隠れ兜を使って小人族を支配し働かせています。ニーベルハイムに来たヴォータンたちは、アルベリヒの権力を褒めたたえます。ローゲが、黄金が盗まれたらどうすると尋ねると、アルベリヒは隠れ兜で大蛇に変身してみせ、これで黄金を守ると自慢します。次にローゲは、小さくなれるかと訊きます。ヴォータンは、カエルに変身したアルベリヒを捕まえてしまいます。

 第四場・・・開けた山の上(第二場と同じ)。
 ヴォータンはアルベリヒから指輪と隠れ兜、黄金の財宝を取り上げます。ここでアルベリヒは、この指環を持つものはその身を滅ぼすという呪いを掛けます。そこへ巨人族が戻ってきて黄金を差し出せと言います。ヴォータンが財宝を渡すと、巨人族は隠れ兜と指環も寄こせと言います。ヴォータンが指環だけは渡さないと断りますが、知恵の神エルダが現れ、指環は不吉だから手放せと進言します。ヴォータンは巨人族に指環を渡すと、たちまち仲間割れが起こり、ファーフナーがファーゾルトを殺してしまいます。指環の呪いを見せつけられた神々はヴァルハラ城へと入っていきます。


登場人物

ヴォータン 神々の長
フリッカ  ヴォータンの妻
フライア  フリッカの妹
ドンナー  雷神
フロー   愛の神
ローゲ   火の神
エルダ   知恵の神

ファーゾルト 巨人族の兄
ファーフナー 巨人族の弟

アルベリヒ  ニーベルハイムの小人族
ミーメ    アルベリヒの弟、鍛冶屋

ヴォークリンデ、ヴェルグンデ、フロースヒルデ ラインの娘

「ラインの黄金」の登場人物は神々、巨人族、小人族で、人間は出てきません。

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登場人物紹介

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