(一)-9

文字数 255文字

「演説は明日だ。時間がないんだ。俺たちで直接やるしかない。それは基地でも話しただろう。ぼやくな」
「その会場警備の方はどうなっているんだ」
 アレンは玄関から出て廊下を先に歩いて行った。
「会場近辺の建物は日本の警察が安全確認をしている」
 ティムは歩いて行くアレンを背後から歩きながらそう応えた。
 二人はエレベーターホールの前に来て立ち止まった。
「日本の警察は大丈夫なのか」
「問題ない。海兵隊(マリーン)も協力しているし、シークレットサービスも動いている」
 ティムがそう言うと、エレベーターが到着する合図のベルが鳴った。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み