第7話 岡谷侵攻②

文字数 868文字

「どうなった…?」
巻き上がった土煙が晴れると、そこには爆発によってキャタピラが壊れ、少しだけ凹んだ戦車が。
「くそ、全然効いていない!」
ドドドドドドド…戦車の機銃と自衛隊員の89式が火を吹く。
全て跳ね返したが、振動でゴキドルが落ちた。
「ゴキ…ブリ?敵はゴキブリなのか?」
「そうかもしれません。ロボットもどこかゴキブリに似てますし…」
「とりあえずあいつを捕まえろ!」
自衛隊員の一人がゴキドルの方へむかった。
「ゴキドル!逃げろ!」
「…へっ、俺じゃあ人間から逃げられない。だけどタダでは死なねぇぜ。」
「ゴキドル!何する気だ!」
そういい終わる前に、ゴキドルはすでに飛び立っていた。
「わっ!あいつ逃げたぞ!」
ゴキドルはすごい速さで滑空し、戦車の砲身の中へ入った。
「俺は戦車と一緒に死ぬ。じゃあな。幸い、あいつらは気づいてないみたいだ。」
自衛隊員はゴキドルをまだ探しているようだ。
「…まあいい。またロボに向けて主砲発射!」
「了解。」
そして主砲が発射された時…
ドン!!!!!
戦車の弾が中にいるゴキドルにあたって砲身内で弾が爆発した。
「ゴキドル…あいつ…」
「やばい!戦車がやられた!」
「よし!今のうちに自衛隊員を!」
ドドドドドドド…
ロボと自衛隊員の激しい撃ち合いが始まった。
「対空砲だけじゃあなく対戦車砲も使え!」
ドン!
自衛隊員が数人、爆発によって吹き飛ぶ。
「全員撤退!」

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「隊長…どうしますか?もうかなりゴキブリ軍に攻められています…」
「うむ…そうだな…正直、戦車がやられた我々には勝ち目はない。ここはもう、岡谷から撤退するか…」









その後、ゴキブリ軍は順調に侵攻を進めていき、A地点どころか岡谷全域、そして長野全てを占領した。


「総理!どうするんですか?このままでは日本全土がゴキブリによって支配されますよ!」
「…長野周辺の県に自衛隊を配備しろ。決してこれ以上ゴキブリの支配を広げるな。」
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