第２話　会議

「では…会議を始めるでござるよ。まず、意見のあるものは挙手して欲しいでござる。」
3匹の手が上がった。
「じゃあ…ブリ尾、どんな意見でござるか？」
「当職はこの山で暮らすのがいいと思うナリ！なぜなら大量にいる人間に20匹で挑むのはあまりにも無謀すぎるナリ。だからこの山で暮らすのがいいと思ったナリ。」
「そうでござるか…他に意見のあるものは？」
また3匹の手が上がった。
「じゃあ…ブリ太郎。」
「はい、私はまず、我々が平和に暮らすには人間のいない環境を作ることだと思います。そのため、ここ岡谷市をまず勢力圏にし、そこから長野、新潟、福島など少しずつ領土を増やしていき、そして日本全土を我々の領土にし、世界を征服し人間を滅亡させれば平和が来ると思います。」
周りの10人ほどが頷く。
「他に意見のあるものは？」
2匹の手が上がった。
「ゴキ次郎。」
「はい。ブリ太郎さんの意見はいいと思いますが、それを実現するのはかなり難しいのではないでしょうか？我々は量も少ないし、大きさも違いますし…」
「そのことについては考えてあります。私は前は機械を作る仕事についていたので、そのようなことへの策はあります。それは、私が今開発中のGーロボットや、G戦車1号型など…人間に効く大きさの機械を作り、それに乗り込み操作し、人間を倒すと言うわけです。幸い、ここには資源も大量にありますし…そして数の話で言ったらゴキブリなどどこにでも大量にいます。なので占領したところで少しずつ量をつけていけばいいのです。」
全員が頷く。
「みんなこれでいいでござるか？賛成のものは挙手してくれ。」
全員が手を挙げる。
「じゃあ、世界征服をすることに決定でござる。では、いつ決行するか、どこから占領していくか、など会議を続けるでござる。そしてブリ太郎。Gーロボットなどは今から作るとなるならどれくらいかかるでござるか？それはこの街を占領するにはどれくらい必要なのでござるか？」
「この街の人口は4万ほど。そして今我々がいるところから少しずつ占領していくなら2機で十分でしょう。2機作るだけなら10日で十分足ります。それとこれは中に10人入れます。ロボの真ん中のスペースに操縦室があります。そこで5人が操作、残ったものは肩についている機銃を撃つといった感じで操作できます。そしてこれを操作するのはとても簡単で、2日あれば覚えられます。」
「そうでござるか…じゃあ少なくとも12日後には出撃できるわけでござるな。」
「そうゆうことになります。」
「では、まず最初に攻める場所を決めよう。拙者が岡谷市をA、B、C、Dにわけたでござる。

拙者は一番近いA地点から行くのがいいと思うのでござるが、他に意見のあるものは？」
誰も手をあげない。
「では、Aから攻めると言うことでいいでござるか？」
全員が頷く。
「ではどのように攻めるのがいいだろうか。」
ゴキ次郎が手を上げた。
「ゴキ次郎。どんな意見だ？」
「はい、僕は2方向から攻めるのがいいと思います。そうすれば敵戦力を分散させることができるし、制圧も早くなると思います。」
「なるほど。他に意見のあるものは？」
ブリ尾が手を挙げた。
「ブリ尾、どんな意見でござるか？」
「当職はゴキ次郎殿の意見に加え、A地点の中間あたりで合流するのがいいと思うナリ。そうすればそこまで行く過程で充分敵戦力を削れて、2機のロボが合流すれば圧勝できるナリ！」
「では、2方向から攻め、中間あたりで合流して残りを殲滅する。と言うことでいいでござるか?」
全員が手を上げる。
「他に意見や質問のあるものは？」
ブリ恵が手を上げた。
「では、ブリ恵。」
「質問なのだけれど、Gーロボットってゆうのはどんな強さなの？人間の兵器に対抗できるのか心配で…」
「ブリ太郎、どうなんでござるか？」
「はい、性能としてはロボ自体は防弾で人間ほどの大きさがあります。戦車などには、右肩についてる対戦車砲、人間と航空機相手には、左肩についている対空砲で対抗できます。どちらの弾も口径は3mmですが、着弾すると範囲3cmの爆発を起こします。これで大きさは桁違いでも対抗できると言うわけです。」
「なるほど。そこまで考えて作られているのね。」
「ではみんな、2方向から攻めることについて提案があるんでござるが…aチームは北から、βチームは北北西から、と言う感じでここの十字路で集合するというのはどうでござろう？」

するとブリ太郎がいった。
「いいですね。これならロボ2機の戦力で圧勝できます。」
「そうでござるか。決行日はいつ頃がいいでござるか？みんなで話し合って、決まった日を伝えてくれ。」

話し合った結果、20日後になった。予定としては、10日間でロボの作成、11日から操作訓練、それが終わり次第、20日後まで休息という予定だ。