第1話 ブリの介達への災難

文字数 1,070文字

*この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには全く関係がありません*

2027年 6/23(火)
ニュースです。先日、長野県岡谷市の住宅で、女性の遺体が発見されました。現場では、住んでいた大田烈子さん(32)と見られる女性が廊下で亡くなっていました。腹には、何かに食い破られたような跡がありました。警察は、事件性があると発表しており、捜査を進めています。


拙者はゴキ・ブリの介。数日前、青と黒の服装をした人間が我々の住処に多人数で入ってきた。どうやら拙者が仕留めた人間の捜査をおこなっているそうだ。

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6/27(土)
*こちらチームa。A地点の清掃を開始する。どうぞ。*
*こちらチームβ。了解。何かあったらすぐに報告しろ。どうぞ。*
*了解*
数分後…
*こちらチームa。大量のゴキブリの生息を確認。我々だけじゃあ片付きそうにない。応援を頼む。どうぞ。*
*了解。数人ほどをそちらに送る。*

何やら人間達が話しているでござる。人語がわかれば理解できるが、拙者にはそんな力はないでござる…

「じゃあ、お前はここを持て。俺はここを持つから、せーので棚をどかすぞ。」
「了解。」
「せーの!」
なんでござるか?急に光が…そう思いふと前を見ると、人間が5人ほどいた。
「みんな!逃げるでござるよ!人間が大量だ!」
「うわぁ!逃げろぉ!」
「キャー!!人間よぉ!!」
ゴキブリ達は一斉に逃げ出した。
「みんな外に、外に出るでござるよ!できるだけ多く外へ!」
ゴキブリ達は外へ逃げ出した。
「山だ!すぐ近くの山へ!」
「ち、父上!」
どうやらブリ座右衛門が遅れているそうだ
「ブ、ブリの介私は置いていけ!」
「ですが父上!」
「早くしろ!」
「…わかりました。死なないでくださいね。」
ブリの介が玄関に向かって走っていたその時、
「ヌアーーーーーー!!!!」
ブリの介が後ろを振り返ると、ブリ座右衛門が殺虫剤をかけられていた。
「父上えええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

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*ゴキブリを20匹ほど逃してしまいました。どうぞ*
*そうか。まあ、ただのゴキブリだ。放っておいても構わんだろう。引き続き清掃を続けろ*

〜ゴキブリ達が逃げた山〜
「ここには何匹いるでござるか?」
「だいたい…20匹ほどだ。他はみんなやられた。」
「そうでござるか…これからのことも考え、生き残りで会議を行うでござる。ここに5分後に集合でござる。」
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