黒と弓使いの少女
文字数 1,497文字
突如、異世界の中心街ユッピテルシティーに現れた70階層のボス『炎王獣ジ・ディレオン』が安全地帯である街に現れたのだ。
そして──
現実世界では引きこもりの妹(蒼井 雛)がジ・ディレオンによって、連れ去られてしまった。
戸惑いを隠せずにいた兄(蒼井 晴人)は口を開けたまま、空を見上げている。
突然すぎる出来事に対しブツブツと独り言を言っている。
するとそこに、一人の少女が晴人の元にやって来たのだ。
少女はとても口調が鋭く全身黒いコートの様な服装を着ていて、髪は紫色のロングヘアーだ。
そして可愛い。
ロゼッタの背中には大きな紫色と黒の羽が付いた弓矢がある。
猛毒を使った弓使いの少女のようだ。
弓使いの少女は毒舌にも関わらず正義感のある人だった。
荒れた街を見て憎しみを抱きその感情を矢という鋭いもので怒りとかした。
晴人は驚くというより不安で仕方がなかった。
大切な家族をまた失ってしまった。
古臭い武器屋のおじいちゃんと”仲間を大切にしてほしい”そんな約束したはずなのに。
このままでは決して良くないとは思ってるけど。
といろんなことを考えていた。
弓使いの少女は一人でジ・ディレオンを倒しに行くつもりだ。
一人で倒す様なボスモンスターではないことはお互い目の前で遭遇したらわかる。
だが、誰かが倒しいに行かないとまた現れるかもしれない。
そう考えていた少女だった。
こうして2人はジ・ディレオンを目指しアステールへと向かう──
アステールの1階部分は受付カウンターや必需品が置いているお店が並んでいる。
今の晴人のステータスは初心者で第10層ボスモンスターを倒すと、ホワイトカードになる。
ボスモンスターを倒すだけじゃなくEXPも必要なのだ。
見た目からして熟練者のハンターかなと思いきや、
そんなに階層をクリアしていない女じゃねぇかと心の中で思った晴人
受付を済ませた2人はアステール2階へと向かった。
最初の層は平地で緑豊かな場所だった。
木に生えた木の実を食べたり、川の水を飲んだりしている。
現実の世界にはこんな綺麗な場所なんてない理想の空間で居心地がいい。
時間を忘れるそんな空間だ。
雑魚モンスターは襲ってこない2階層で晴人は試しに古い大剣を使ってモンスターを倒してみる。
大剣は重く必死に大きく振り上げた。
白色の小さな狐みたいなモンスターを倒した。
この世界は倒したモンスターから素材を手に入れる。
白い小さな狐は白獣の生肉として手に入れた。
シチューとかにすると美味しい。