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文字数 626文字

「うぎゃああああッッッ‼」
 例の獣化能力者(ワーアニマル)殺しの魔法の剣をラートリー達に届けようとしたアスランは、何故か知ってる抜け道の扉(壁にしか見えないけど)を開けようとした途端……悲鳴とともに尻餅を付く。
「ど……どうしたの?」
「判んねえ。何か、抜け道の扉に変な魔法か何かがかかってる」
「どれどれ……」
「馬鹿、触る……」
 記憶がそこで飛んで……。

「何やってんの、2人とも……」
「えっ?」
 どうやら気を失なってたらしい。
 声の主は……お嬢様。
 その横には、すっかり、偽物の「お姉様」になついてる第2王女。
「い……いや……ここの隠し扉を開けようとしたら……あっ‼」
 第2王女が、隠し扉を開けようと……えっ?
「開いたけど……?」
 ちょっと、どうなってんの?
「そもそも、何の為に、ここ開けようとしてたの?」
「い……いや……友達(ダチ)に例の獣化能力者(ワーアニマル)殺しの刀を届けようと思って……」
「王宮の宝物を勝手に外に持ち出していい訳ないでしょッ‼」
「でも、あれが有ったの宝物庫じゃなくて物置だし……」
「物置でも宝物庫でも、どっちでも、泥棒でしょう、普通……え……ちょっと何やってんの?」
「普通に開いたって事は、もう大丈夫なんじゃないかと思って……試しに……」
 そう言いながら、隠し扉を閉めようとしたアスランだったけど……。
「うぎゃああああッッッ‼」
「どうやら、特定の人間にしか反応しない魔法か何かがかけられてるみたいね」
 え……ちょっと待って……。
「じゃ……何で……ボクにまで反応したの?」
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