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文字数 589文字

 そして、夜は明け、時は過ぎ……朝御飯を食べ、身支度に軽い打ち合わせをしてる内に……太陽はどんどん高くなり……昼食は昨日のより豪華だった。
 ただし、王様・王妃様も臨席。
 ボクは後ろで見てるだけ。
 お嬢様も迂闊に食べられない。
 食事なのに飾り……だって……。
 ついに、隣国の王子様と初めての面会だ。
「神聖王国、第一王子にして王太子たるオットー殿下の御成にございます」
 衛兵のその声と共に、入ってきたのは……。
 お嬢様は……「えっ?」という表情(かお)になった。
 多分、ボクもそうだろう。
 王子様と……その御付きらしい騎士は……しばらく、お嬢様の顔を眺め……顔を見合せ……。
 うん……この状態で、昼食食べても……味も何も判んないよね……。
 王様と王妃様は……若い2人が緊張してると思ってるようだ。
「な……なんとも……お美しい……まるで……えっと……その……」
「は……はい……ありがとう、ございます……」
 向こうの御付きの騎士と……一瞬、目が合った。
 こいつが、どんな奴なのか……知った事じゃないけど……。
 でも、ボクと、こいつの間には……何て言うか……世にもロクデモない絆のようなモノを感じざるを得なかった。
 友情でも恋愛でも好敵手でもない……どう呼べばいいのかさえ判らない意味不明な絆。
 ボクとお嬢様は……隣国の王子様に既に一度会っていた……。
 そう……()()()()()()()()()()()()()()()()
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