第1話
文字数 293文字
チカチカと公園の街灯がまたたいて、消えた。家路を急いでいた小夜は、驚いて足を早めた。
といって、早く帰りたいわけでもない。なぜなら今日は7月30日の第五日曜日だからだ。第五日曜日があるのは、数ヶ月に一度。そんなに多いわけではない。今の家に引っ越してから、小夜は第五日曜日だけは、なるべく外泊するようにしていたのに……。
「ついてないなぁ」と小夜はこぼした。今日、泊まらせてくれるはずだった日菜子の家に、急に彼氏が押しかけてきたのだった。日菜子は「突然、なんなの?」と口では言っていたものの、その実、嬉しいのだと小夜は察して、引き止める日菜子を振り切って、早々に退散することにしたのだった。
といって、早く帰りたいわけでもない。なぜなら今日は7月30日の第五日曜日だからだ。第五日曜日があるのは、数ヶ月に一度。そんなに多いわけではない。今の家に引っ越してから、小夜は第五日曜日だけは、なるべく外泊するようにしていたのに……。
「ついてないなぁ」と小夜はこぼした。今日、泊まらせてくれるはずだった日菜子の家に、急に彼氏が押しかけてきたのだった。日菜子は「突然、なんなの?」と口では言っていたものの、その実、嬉しいのだと小夜は察して、引き止める日菜子を振り切って、早々に退散することにしたのだった。