第1話 旅に出る 1
文字数 628文字
あなたへ
あなたの家 から、月 がのぼる方 に向 かって歩 いて行 くと、何 が見 えて来 るでしょう。
たぶんそれは山 が六 つと、川 が八 つ。その全 てを通 りすぎると、人間 はだれも知 らない、深 い深 い森 に出 るはずです。
その森 にある犬 の町 に、イヴとミルクは住 んでいます。イヴは、白地 に黒 い点 てんのあるダルメシアンで、ミルクは茶色 に長 いくせ毛 をしたかわいいざっしゅ犬です。二人 はともに女 の子 でした。
森 の表通 りに、とは言 っても、それはほんの小道 だったのですが、二人 は三階建 ての、かわいらしい家 を持 っていました。
その一階 でイヴは、サンドウィッチのおいしいカフェを開 いていました。
二階 ではミルクが、こう水 や石 けんの店 を持 っていました。
二 つは別 べつの店 でしたが、表 のかいだんでだれでも二 つの店 を、自由 に行 き来 することができました。
そのため森 の生 き物 は、両方 の店 を合 わせて「かわいい犬 のお店 」と、よんでいました。
ある日 の午後 のことです。そのカフェで、イヴとミルクと、友達 のダイとポチの犬 ばかり四人 で、いつものようにコーヒーを飲 んでいました。
読んでいただき、ありがとうございます。
次回の掲載は2024年4月18日です。
注意:作者がコメント欄を読むこと、またいかなる場合もコメントへ返信することはございません。読者の方のコミュニティーとして節度ある使用へのご理解に感謝します。
注意:この作品は 『小説家になろう』、『カクヨム』、『Novel days』に、同時掲載しております。
あなたの
たぶんそれは
その
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そのため
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