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文字数 665文字

 こらぁ〜、ヨキセヌ二世!
てめぇのホームシックの為に、俺達を宇宙船のエンジンにしやがったなぁ〜!アホ〜!
 だから人間は信じられないんだ!
俺は頭にきた!
こうなったら破壊の限りを尽くす!
と俺は地上で硬い羽を広げた。
大きな光が暗闇に爆発の様に光った。
薄い羽を広げると羽ばたいた。
 遠目に人間達が恐怖で見ていた。
俺が全力で羽を羽ばたかせると竜巻が起きた。
人間共が吹っ飛んだ。

 あはは!あはは!
虫ケラをバカにした罰だよ!
俺は空へと舞い上がった。
 どうやら俺が最後の一匹だったお陰で、俺の意思が尊重される様だ、と思ったら。

『何処へ行くの?危ないぞ!地上に降りろ。
空軍が来るぞ!よせ!止めろ!』

と千匹が宣った。俺は、

「煩〜い!日本に行く!俺の去年の彼女の亡骸を解放しにな」

と言うと、皆が黙った。すると、

『じゃあその後はアメリカよ!フランスだ。
アフリカだ。アジアだ!子供に会いたい。
言葉を残したい!アジアの仲間を解放しろ!』

と勝手に宣った。
 俺は皆の気持ちが直接入ってきたので、

「分かった・・・。順番だ!先ずは俺の用事を済ませてからな」

と答えた。皆から称賛と安堵の気持ちと期待と感謝の心が伝わってきた。
 やったね!俺達ゃ最強かもな!

 ✳✳✳✳

 日付変更線を超えた頃、フランス空軍とその他の連合軍が攻撃してきた。
 だが俺達の金の甲殻な羽は、フォーミングを誤魔化す様で、ミサイルはまったく当たらなかった。何よりも俺達の羽の物凄い風で真っ直ぐミサイルは飛べないのだ。
俺達を撃ち落とすには、大陸間弾道弾でも持ってこないと無理だ。
 やはり俺達は最強だった!
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