第7話:俊子の実家への訪問と結婚の話

文字数 1,758文字

 その後、浜松町駅からモノレールで羽田に向かい到着した。14時に羽田に到着して、いろいろお世話になりましたと言い、花巻俊子は、空港内に入り、16時発の飛行機で、17時半に千歳空港に到着して、19時には、会社の女子寮に戻っていった。

 この年の夏休み、里見義彦が、一人で北海道の花巻家に挨拶しに行きたいと電話が入った。詳しく聞くと、花巻家のご両親に、花巻俊子さんと結婚したいので了解をもらいに行くと告げた。

 それを聞き、少し考えたが、わかりましたと答えて、詳しい事が、わかり次第、連絡してと答えた。その後、8月13~16日に北海道へ行くと連絡が入った。数日後、8月13日午後便で行き、千歳に泊まった。

 8月14日、15日は、日高に泊まると知らせてきた。そこで、8月14日、朝、千歳駅前で10時に待ち合わせることにした。やがて8月13日となり俊子は、9時過ぎの列車で千歳に向かい、改札に行った。

 すると、里見が、待っていて手を振った。改札を出て、車に乗り込み出発氏、苫小牧方面に向かって1時間半かけて静内に到着して、今晩の宿の静内のホテルに行き、チェックインして、2人で昼食を食べた。その時、ここらか車30分足らずで、牧場に着くと言われた。

 そして、ホテルを出て、25分で、実家のある牧場に到着した。すると、厩舎での仕事を終えた父と、昼食を終えた、片付けている母が、出て来た。そして、俊子が、里見義彦さんで、日大経済学部を出て今、高島屋で、働いてると言うと、母が、あの有名なデパートの高島屋と聞き返した。

 えー、そうでえすと笑顔で答えた。その後、自己紹介をさせていただきますと言い、父は、M銀行の新宿支店の部長をして、競馬と酒を飲むことが好きですと言い、お母さんは、専業主夫をして、料理が上手でお茶とお花が、好きで、数人の生徒さんを自宅で教えていると話した。

 そして、私は、一人っ子ですと、答えた。これを聞いて、俊子の父が、なんで、知り合ったのと聞いた。そこで、日大の友人と昨年、北海道旅行に行った時、俊子さんのスーパーマーケットで、お土産を買った。その時、うっかり財布を落とした。

 その財布を見つけて、連絡していただいたのが、つき合いの初めですと言い、彼女の直感の鋭さと、優しさ、礼儀正しさが、気に入り、両親もう同様で、気に入ったのですと告げた。今年の5月の連休、彼女が中野の実家に来たとき、父が、一緒に競馬に誘った。

 その時の安田記念で、初めての競馬で、競馬馬を眺めて、この馬が良いと言い、不人気な馬を購入して、万馬券を当て、父が、感動して、素晴らしい娘さんだと喜んだ。そいて、気に入ったと説明した。そして、行儀にうるさい母も、彼女を気に入って、結婚を承諾してくれた。

 そこで、結婚したいと思い、お邪魔したという訳ですと、理路整然と説明すると、さすがに、インテリの言うことは、筋がとってるはと、父が、思わず笑顔になった。そして、母も、それは、願っても亡いことですと言い、喜んで結婚を承諾いたしますと告げた。

 その後、めでたいと言って、日本酒を数本持ってきて、昔から、俊子をよく知っている仲間に声をかけ、5人集まり、祝杯を挙げた。口々に、俊子さん、おめでとうと言われ、両親も俊子さんも感涙にむせんでいた。

 それを見て、誰からとも泣く、万歳と声が上がり、万歳三唱をした。こりゃめでたいと仲間達が口々に言い、大喜びしてくれた。それを見て、里見は、感無量ですと言うと、涙を見せた。

 まー湿っぽくならずにと言い、次々と、入れ替わり立ち替わり、酒をつぎに来た。そうしているうちに、里見は、酒が回り、奥の間に母が、布団を敷き寝かした。

 その後、飲んでる連中も早朝からの仕事で疲れて、次々と家に帰っていった。17時頃、里見が目覚めた。すると、母が、お茶を飲んでと言い、飲ませた。そして、今日は、どうするのと聞くと、静内のホテルに予約したというので、飲んでいない、母が、車で送ってやると言ってくれた。

 そして、風呂に、入って、軽く夕食を食べてから、酒の飲んでない母と俊子さんと共に里見をホテルに送っていった。そして、明日、俊子をここまで、送ってきてやると言ってくれた。その時、大事なお土産を渡すのを忘れたと言い、大きな箱を母に手渡した。
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