メルヘンチックに..
文字数 1,008文字
公園の砂場で、3歳のほのかが、お山を作って遊んでる。なつみも手伝っている。 この後トンネルを作る予定だ。
なつみ「ほのちゃん. ちょっと休憩しよう。ママあそこの自動販売機で、ジュース買ってくるね」
向こうから下校時間か、小学生の男の子達が4人、ランドセルを背負って楽しげに話しながら歩いてくる。
公園に入ってきて、みんなでベンチに座った。
月嶋くん「もうすぐだね、学習発表会」
米澤くん「うん。 今日は結構、音楽の先生、気合い入ってたよねぇ」
輪羽くん「はーい、もっと 伸びやかにぃ~。はい、そこは、スタッカートぉっ。スタッカートぉっ。 はい、アルトはデクレッシェンドぉー。(モノマネをしています)」
内藤くん「まぁーーかーーな、あきに~~ •*¨*•.¸¸♬︎」
月嶋くん米澤くん輪羽くん「あきに~~•*¨*•.¸¸♬︎」
全員「かこまれてーーーいる~~~•*¨*•.¸¸♬︎」
パチパチパチ
少年たちに近づいて、歌を聴いてたほのかが
拍手をする。
ほのか「お兄ちゃん達、上手だね。ほのかも幼稚園に入ったら、その歌、歌えるようになるといいな。」
すると、、、、砂場の中から岩男が出てきて、ほのか達に近づきます..
ゴーレム「あれ?おれ、家で寝てたんだけど、綺麗な歌が聞こえて、目が覚めたら、こんなところに.. どこだ?ここは?もう一度あの砂場の中に戻ってみよう。戻れるかも」
岩男は、そうつぶやくと、砂場の中にまた潜り戻っていき、消えた。
「え?」
みんなが 、、固まる、、
内藤くん「 岩の、、妖精だね、、」
輪羽くん「うん。」
月嶋くん「..5人だけの内緒にしよう」
米澤くん「そうだね。それがいいね。」
ほのか「まま~~~、砂場の中から岩の格好したおじさんが、、でてきたよ!」
米澤くん「あっ! だめだよ、、ナイショだよ。」
なつみがジュースを片手に戻ってくる。
なつみ「なに?ほのちゃん、どおしたのぉ?そんな騒いで。あら、、こんにちは。」
少年たち「こんにちは」
ほのか「岩の格好したおじさんがね、、砂場から出てきたんだよ、、」
なつみ「ほのちゃん、そんなことあるかしらねぇ。でも不思議なことってあるから、もしかしたら、ほんとに岩のおじさん、ほのちゃん達のところに、遊びに来たのかもしれないわね」
微笑みながら、なつみが言う。
とってもメルヘンチックな日でした。
~完~