寂しい夜

文字数 1,435文字

寂しいと思う夜に、誰とも会わない夜に。
虚しさに、寂しさにココロが、グチャグチャで押しつぶされてしまいそうだった。

さびしい.......
かなしい.......
むなしい.......

マイナスの感傷で、自分のココロが埋まっててどうする事も出来なくてただ、耐えるだけ。
あたしは何でここにいるんだろう?
なんでいきているんだろう?

くだらない感傷で、悲劇のヒロインぶって泣くなんて.......
(バカなやつ)
誰にも自分のココロなんて理解されない。
それは他人だって一緒なのにね。
そんな事にも気づけずに1人でこの世の全部の不幸を背負ったみたいに考えてる。
自分より不幸な人なんて沢山いる。
明日のご飯が無い人、存在を無視される人、毎日痛めつけられる人、殺される恐怖を味わう人、死に近ずく恐怖を抱える人。
色々.......それぞれの不幸を持っているのだ。
どんなに明るい人も、ココロに闇を抱えている。
それは人によってはなんて事ないでも本人にとってはとても不幸な事なんだ。

(だから、なんだって言うんだ)

だから、人を攻撃していい理由にならない。
理由にならなくてもそうやって自分が誰かの優位でなければ存在を確認できない人もいる。
そんな人間になりたくない。
理解したくない。
だけど、何処かでわかってる。
自分もアイツらと同じだ。
虐げられた。ソレを気づけば自分より弱い生き物に同じ感情を向けている。
(どうせワタシは人間なんだ)
弱くて醜い人間なんだ。
だからだろうか?

何も出来ない。
何もしない。
何もやろうとしない。

なんとなくで過ぎ去る日々に寂しくなる。
なんとなくで一緒にいる事に虚しくなる。
なんとなく独りでいる事に哀しくなる。
それでいいと思っていても、ココロにある感傷は消えない。無くならない。

真っ赤に輝く月が、アタシのグチャグチャな気持ちを値踏みするかの様に見ている気がした。
嗚呼.......1度でいいから心から愛してみたかった。
嗚呼.......1度でいいから憎んでみたかった。
嗚呼.......1度でいいから誰かのヒーローになりたかった。
嗚呼.......1度でいいから人を傷つけてみたかった。
相反する気持ちがグルグルと回る。
アタシは何になれるのだろうか?
どうせ何にもなれない。
ただ、息をするだけのくだらない人間だ。
大成するようなヤツにはなれない。
極悪非情なヤツにもなれない。
正義でも悪でもない。
搾取されるだけのその他大勢でしかないのだ。アタシなんて。

ちくしょう。
だったら、一般的な幸せが欲しい!!
友人が欲しい!恋人が欲しい!!
一緒にいてくれるそばにいて心地良い人が欲しい!
それすら得ることが出来ないアタシは何なのだろうか?
ゴミの下に生まれた家畜なのか?
有害物しかうまない人の形をしたゴミ?

なんで生まれてきたんだろう?
親と呼べる生き物が、SEXとかいう快楽欲しさの自慰行為でただ作っただけの副産物でしかないのでしょうか??

(産むんじゃなかったって言われたしな)

まぁ、別にアレに腹立ちまぎれのサンドバッグ位の価値しかないゴミなんですもの。
独りで泣いても誰も助けてくれない。
誰かを攻撃しても殺してくれない。
本当に、こんな寂しい夜は殺して欲しくなる。解放して欲しくなる。

生きたいと思うのと同じ位に死んでしまいたい。
そんな寂しくて虚しい夜がまた来たのであった。
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