7月7日(家族の絆)

文字数 518文字

7月7日
私は今週末の土曜日に父が退院するにあたり、家族で注意しなければならない事を共有しておいた方がいいと考えていた。そこで以下の内容の書面を作成し、家族を集めて語りかけた。因みに我が家は二世帯住宅で一階に私の両親が住み、二階に私の家族、妻と二人の息子が暮らしていた。補足をさせていただくと伝えた内容が癌患者を迎える家族の心構えとして正しいのかどうかは分からなかった。ただこの一つ屋根の下に暮らす家族が協力しあうという意識がなければ立ち向かえないような気がしたのだ。この内容の書面を作成し、伝える事でそのきっかけとしたかった。

1)病院の医師が父にどこまで話をしているか分らないので、父の前では余命などネガティブな話はしない。

2)父に対し「頑張れ」「頑張ろう」という言葉を安易にかけない。

3)学校に行く際、また帰ってきた時には父に声をかけてあげて欲しい。

4)父が何かを語りだしたら最後まで聞いてあげて欲しい。急ぐ外出時にには「後できくね」とその場で切り上げてくれて構わないが、あとから必ず声をかけて聞いて欲しい。

子供を含め家族は書面の内容もさることながら、私の意図も汲んでくれたのか頷きながら真剣に聞いてくれた。

いよいよ明後日が退院日だ。
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