9月16日(砂時計)

文字数 433文字

9月16日
 父と母の関係が極めて良くない。
 昨日、ある行き違いが元となる言い合いに私が介入してやっと納め、父が母に「申し訳なかった」と謝罪したにもかかわらず「知らん!」と言い放った事に対しては「お父さんは謝罪しているのにそれはないだろう」と怒鳴りはしないが少し大きい声を出してしまった。
 前に書き記したが父は食に対する執着が元々強い方で常日頃から「母も大変な思いをしているから出されたものを食べてね」と言っているのだが、量としてはほとんど食べれないのに食事になると「ワカサギの佃煮が食べたい」などポロッと言ってしまうそうでそれが母には「こんなに一生懸命食事の用意をしているのに」という思いから非難されているように感じるらしい。
まだ父には癌の強い痛みなどは症状として現れておらず、何故この貴重な時間を夫婦のいがみあいに費やしているのかと無性に腹立たしさを感じることが最近は増えた。
癌患者を抱えた家族は疲弊していくと聞いたがこういった内容も含めて疲弊していくのだろうか。
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