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文字数 7,440文字

「まるでセックス教団の教祖だね」
 声を潜めて、銀行が言った。
「まさにハーレムだ。男の夢です」
 先公が同意して、眼鏡越しの目を細める。
「今やマスターはちょっとした有名人ですからね」
 公務員がそう言って髪を整える振りをしながら、カツラの付け根を押さえた。
 いつものボックス席からカウンターに追いやられた三コウが、拗ねたように椅子を回すのを横目に見ながら、しのぶは三田(サンダ)のグラスに氷を足した。カウンターの隅の席が定位置になったこの男は、しのぶの糞でラーメンを作れと絡んで来た日の数日後にふらりと客として現れ、今ではすっかり常連になっている。理解不能なタイミングで言動が攻撃的になることがたまにあるが、基本的には物静かな男で金払いも良く、客を選べる状況ではないこの店の貴重な新規固定客だ。長身で痩せた三田は顔色が悪く、首筋にいつもだらだらと汗を掻いている。
 三田はしのぶに、じっとりと湿った闇を想像させる。闇に開いた二つの穴から、血走った目が見ている。その目はゆっくりと動くサーチライトのように、何も言わずにしのぶの体を動き回る。
 暗闇の怪物——サンダ。
 しのぶは彼を漢字の三田ではなく、カタカナのイメージで捉えていた。その不気味な存在感が、今は灰色に薄まって感じる。ボックス席の集団が放つ異様なムードが、サンダの不気味さを上回っているからだ。
 集団の真ん中で踏ん反り返り、右手で山崎のロックを煽っているのは、道久だ。その右腕の中には三十過ぎの水商売風な女がいて、道久がグラスを口に近付ける度に、引き寄せられて密着した推定Fカップの胸が水風船のように形を変える。左手では二十代半ばの清楚なOL然とした女の腰を抱き、その女の手はジャージの股間で卑猥な円を描いている。それぞれの女の横には、別の女が待機し、向かい側のシートに座る四人と合わせて、合計八人の取り巻き達がボックス席を占領している。店の外には、更に四人の女が大人しく並んで自分の番を待っている。どの女も若く、中には娘ほど年の離れた者もいる。
 二ヶ月ほど前、二、三人から始まったそれは、今や十人以上の規模になり、三日に一度のペースでやって来るようになった。代金はいつも道久の言い値で、全て女達が支払う。道久が集団を連れて来る日は、売り上げの桁が変わる。
 しのぶは悪い予感に、首筋を掴まれていた。
 穏やかだった自分の生活が、兄によって奪われていく――。
 もともとこのスナックは兄の甲斐性で始めた店で、しのぶはその運営を任されているに過ぎない。利益さえ上がるなら、なじみの客など簡単に切り捨てるのが道久という男で、その性格は子供の頃から嫌というほど知っている。
 この店の崩壊はすでに始まっているのではないか。それどころか、もうこの店は終わりかけているのではないか。外で並んでいる女達にカウンターを占領されるのも、もはや時間の問題なのではないか――。
 子宮のあたりが重くなり、呼吸が苦しくなる。しのぶはチェイサーの水を一口飲む。飲みながら、喉仏にサンダの視線を感じている。
 カラオケのイントロが流れ出し、マイクを掴んだ銀行が歌い出す。曲は井上陽水の「リバーサイドホテル」だ。
 慣れた調子で始まった銀行の歌声をBGMにするように、別の〈声〉が、しのぶの頭の中に響いている。

〈俺は神だ。神の体を触りたいだろう。そうだ。俺に触れば触るほど霊的な力を身に付けられる。そう。その調子だ。俺の快感に呼吸を合わせろ。飲め。酒を飲め。いい酒を飲んで生きた神に触れ。聞こえるか。俺の声を聞け。俺は生きた御神体だ。お前らは神の体を触ることが出来る、特別な女たちだ〉

 偽物の陽水が囁くように歌い、曲がゆったりと間奏に入ったタイミングで、道久の前に置かれたタイマーのアラームが鳴った。三十分置きに鳴るように設定されたその音は、持ち時間終了の合図だ。女達が秩序正しく反時計回りに移動して着席すると、道久は「始め」と言ってまた酒を煽った。
 しのぶは誰が何回道久の横に座ったかを記録するように命じられている。
「整形ミニスカ」「ふしぎちゃん」と命名した伝票に、正の字を一角ずつ書き足し、下唇を噛む。口の中に、不安の味が広がっていく。

 ――さっき銀行が言っていた通り、兄は女達を洗脳し、カルト教団の教祖のように支配している。
 いつか店に連れて来た弟子の青年が、ラーも観戦に来た格闘技の大会で優勝し「どんな強い相手が来ても勝ちます」とインタビューに応えたその背後で、道久が発したその〈声〉は、次に行われる試合の告知の度に繰り返しテレビで流され、信者達は次々と、自分から勝手にやって来るようになった。

〈俺は戦いの神だ。俺の声が聞こえる三十代までの女、特に容姿に自信のある者。神に会いに来い。お前は、神の子を産むのだ!〉

 多分彼女達は、はっきりとその〈声〉が聞こえたわけではない。
 面と向かって直接〈声〉で話しかけても明瞭な返事はなく、例えば胸の大きな女に〈大きくて綺麗なおっぱいですね〉と言っても、僅かに胸を意識したような反応があるだけ。〈あっ!〉とわざと〈大声〉を出しても、かなり遅れて数人がちらりと振り返るだけ。そんな鈍感な女達に、あのメッセージがそのまま聞こえているとは思えない。
 しかし、確実に彼女達はテレビから〈何か〉を感じたのだ。
 発せられたメッセージの意味を〈イメージ〉として受け取った。
 ある日、テレビの中から、「神に呼ばれたような気」がして、悪魔ではあっても決して神ではないこの男のもとに、ふらふらと呼び寄せられて来た。まるで悪い魔術師に催眠術をかけられたように――。
 これは、犯罪なのではないだろうか――。
「ママ、どうしたの? 悩みでもあるの?」
 先公が口元に加虐的な笑みを浮かべながら言った。遠近両用眼鏡の奥にある目が、陰湿に鈍く光っている。
 マイクを置いた銀行がカウンターに肘をつき「そりゃ、あるでしょう」と前のめりになった。
 おしぼりで円を描くように顔を拭いた公務員が「だってママの大事なお店がスナックっていうより特殊なマニアのホストクラブみたいになっちゃってるんですからね」と言って爛々とした目を開く。
 三コウとサンダ、八つの目に強く見られながら、しのぶは目眩を感じた。
 私は悪くない。
 私は何もしていない。
 私は何も知らない。
「しかしマスターもあんなんでいいのかね。もうすぐ弟子の試合なんじゃないの。日向タケシって言ったっけ」
 不安げなしのぶの反応に満足した先公が、子供のように椅子を揺すって言った。
「まあ、マスターが試合に出るわけじゃないからね。しかしすごい弟子を見つけたもんだよ。彼一人でいったいどのぐらいのお金を生み出すんでしょう。まだ若いですから上手くやればかなりの金額になりますよ。格闘技は世界で稼げますからね。アメリカの大きな大会に出て成功したら、何十億ですよ。もしそうなったらウチに預金してもらいますからね。この店には今までさんざん貢献してるんですから」
 金銭に関する話題になると必ず丁寧語になる銀行が、そう言って偉そうに水割りを舐めた。
「次はトラウマ兄弟のお兄ちゃんの方とやるんでしょ。ママは見にいくの? 関係者だし入れるんじゃないの。一緒に行きましょうよ。わたしはこう見えて、格闘技には詳しいんですよ。横で分かり易く手取り足取り解説してあげますよ。今度の日曜でしょ。役所勤めだから週末は確実に空いてますよ」
 公務員の話題に、しのぶははっとなった。
 それを見た銀行が、にやりと口元を緩めた。
「ね。行きましょうよ。マスターに言えば二席ぐらい何とかなるんじゃないの?」
 公務員が親指で背後の道久を差しながら言った。
 銀行はしばらくの間、動揺するしのぶを味わうように眺めた後、このタイミングを待っていたとばかりに話し出した。
「まあ、ママが困ってるから仕方なく言うんだけどね。その日、ママは別の予定があって無理なんだよ。なんせわたしとデートなんで。ねえママ」
 しのぶは心の中で強く舌打ちした。同時に、どうせこうなるだろうとも思っていた。
 あれほど他のお客さんには言わないようにと念を押したのに――。ネクタイを緩めた銀行員ほど信用の出来ない人種はいない。
「あら、みなさん黙っちゃって。悔しくて質問も出来ないってことかな。どうせ我慢出来なくなってなにか言ってくるに決まってるから聞かれるより先に言っちゃうけど、その日、私とママは富士の方にドライブして、ラーとミコちゃんの野外コンサートを見るんだよ。付いて来ようったって無理だよ。このチケット取るの大変だったんですから。幾ら使ったと思ってるんですか。まあ具体的な金額は野暮だから言いませんけどね」
 銀行は、そう言ってこれ見よがしに長財布からチケットを出した。
〈御神体に触れ。そうだ。いいぞ。どうだ。神の子供を産みたいか。神の子を生むのは誰だ。お前か〉
 道久の〈声〉は続いている。
 気が狂いそうだった——。閉じたい耳が多過ぎて、両手だけでは足りなかった。しのぶは会話に口を挟めないまま、黙って俯いていた。
「汚いぞ。ミコちゃんのすばらしさをママに教えたのは、このわたしですよ」
 公務員の抗議を制して、銀行はふんと鼻を鳴らした。
「ぜったいにそれ言うと思ってた。ダテに何十年も銀行員やってないから、みなさんの言いたいことぐらい全部予想出来るからね。まったく。教えただけでデートの優先権を得られるなら苦労しませんよ。他にいま何を言おうとしているか当ててみようか? どうせ、いい歳してそんな若いもんだらけのところに行って恥ずかしくないのかとか、金にものを言わせて卑怯だとか、嫁さんにバラして行けないようにしてやるとか、そんなとこだろうよ。図星でしょ。先生なんか嫁さんの「よ」の形で口が固まっちゃってるじゃないの。残念だけど、わたしの嫁さんは、もうずっと前からわたしになんか興味がないんで何をバラそうが無駄だよ」
「ふんっ、富士山の方じゃどうせ日帰りでしょ。ただの金づるの運転手じゃないか」
 先公が顔をしかめて吐き捨てるように言った。
「泊まりかどうかについて言うと、そこは微妙だけど、ねえママ」
 急に同意を求められ、しのぶは合わせた目を逸らす。反論しようと考えているうちに、また銀行が喋り出す。
「ちょっと余裕を持った時間に出るから早く着きすぎたらどっかでちょっと休憩ぐらいはするかも知れないからね。コンサートが終わった帰りの道は渋滞してるだろうから、どっかで休んで時間をずらした方がいいかも知れないし、お互いミコちゃんのステージに興奮しちゃって、人肌恋しくなっちゃってるかも知れないし、ま、その時の状況次第かな」
 銀行の妄想に、先公と公務員は黙り込んだ。その沈黙が、銀行を更に増長させていく。
「それに、そもそもの話だけど、わたしが学生時代ピンクフロイドのコピーバンドをやっていたことを今まで何回あんたたちに話したと思ってるの。プログレじゃ全く女の子にモテなかったから、改宗して陽水のコピーをやり始めたって今までに何回も言ったよね。さっきも言わなかったっけ。どうせいつもママの話しか聞いてないんでしょ。兎に角、みなさんと違って、わたしには音楽的な素養があるの。公務員のプロレス解説とはレベルが違うの」
 恥をかかされた公務員が真っ赤になって「どうせ後ろの方の席なんでしょ」と負け惜しみを言った。
「そういうこと言うからおじさんは嫌われるんだよ。ラーのコンサートはフェスみたいなもんで、決まった席なんかないの。コアなファンは開場と同時に全力疾走して最前列に向かうけど、少し離れて草の上に座って乳くりあったりしながらまったり見てるファンもいるの」
「フェスだコアだって、あんたそれ、どうせなんかの受け売りでしょうよ。何がまったりですか、急に若者ぶっちゃって。この中で一番年寄りのくせに」
 三コウの中では最年少の先公が、恨めし気に言って、あたりめを噛みちぎった。
「見た目では確実にわたしが一番若いけどね。言っちゃ悪いけど、民間と比べて地方公務員やら公立校の教員やら税金から給料もらってるような人は早く老けるんですよ。競争心がないからね」
 銀行がそう言って、二週間に一度のペースで散髪して黒染めされる髪を撫でつけた。
 白髪の先公は「どうせもう勃たないくせに」と言って眼鏡の位置を直した。
 カツラの公務員は沈黙し、熱くなった頭を人工頭皮の上から掻き毟った。
 しのぶは、自分の考えの甘さを今更になって痛感していた。
 あれは――、公務員が本気で怒っているサインだ。
 ミコとラーのライブに行きたいと、つい口走ってしまったのが、最初の間違いだった。それを聞き逃さなかった銀行が部下や知人を総動員してチケットを手に入れ、その誘いをすぐに断らなかったことが次のミス。更に今、銀行の暴露に適切な反応が出来なかったことで、ボックス席を占領されてカウンターだけになってしまった自分の領域に、深刻な内紛が起こり始めている。
「今はいい薬もあるらしいけどね。まあ、わたしは現役だから必要ないですけどね」
 銀行はそう言って、薄ら笑いを浮かべた。
「嘘ばっかり。そこで丁寧語になるっていうことは、もうお金払って手に入れちゃってるんじゃないの。そんなの飲んだら心筋梗塞で死んじゃうからやめてくださいよ。銀行さんが死んじゃったら我々も競争心がなくなってますます老けちゃいますからね」
 公務員が嫌味を言って話をまとめると、殺伐とした空気だけが残った。
 しのぶの心には、不安しかなかった。
 何もかもが、失われていく。
 この現実から、逃げ出したい。
 私は何も悪くない。

 いつの間にかサンダが煙草に火を点けている。
 


 古いテレビドラマの台詞のような言葉が、ふと頭に浮かぶ。横一列に並んだその文字が、サンダの口から吐き出された灰色の煙に覆われた。煙が晴れるとその向こう側には、残雪期の雄大な富士山が見える。しのぶは鳥の視点で、真っ直ぐそこに近付いていく。
 眼下には巨大なステージがある。
 イエーーーーイ!
 地上に降りたしのぶは柄にもなく声を上げた。
 しのぶに呼応した観客達の歓声が、波動のように広がっていく。別の場所で生まれた熱波が木霊のように戻って来て、次々としのぶの体を包む。
 何万人もの人々と共に、しのぶは二人の登場を待っている。
 もうすぐだ。
 もうすぐ会える。
 あの日、この店で動画を観た時から、ずっと彼女に魅了されていた。
 ミコはしのぶがファンになった、初めての同性アイドルだった。
 彼女は若く、美しく、何かを変えてくれそうなカリスマを持っていた。テレビから時折聞こえて来るミコの〈声〉は、彼女の魅力を増幅し、いつもしのぶの心をときめかせた。映像と音声として目と耳から伝わるものとは違う、〈それ以外のもの〉が、直接脳に伝わって来るのだ。
 それは感情移入と呼ばれるものを遥かに超えた至高の体験だった。どんな最新のシステムでも実現出来ない本物の臨場感が、一人暮らしの孤独な現実を忘れさせた。演技するミコの〈声〉を感じる時、しのぶは物語の世界に入り込み、彼女の演じる架空の少女と同化することが出来た。しのぶの心は若返り、瑞々しく生々しい少女の感情を自分のもののように共有した。
 そのミコが、ライブステージに立つ。
 日本で開催されるラーのライブにゲスト出演するのだ。
 女の情念を歌い上げるような昭和歌謡が好きなしのぶには、言葉の分からない外国の歌は興味の対象範囲の外にあった。ラーの音楽をこの機会に改めて聴き直した時、しのぶは今まで街中やテレビで耳にした彼女の曲とはまるで違うものだと感じた。聞こえるのではなく、聴いた時、初めてラーの音楽の良さが分かるのだと気がついた。
 ラーの音楽はまるで美しい抽象画のようだった。しかし、立ち止まってよく見ると、それは「抽象的なものを描いた写実画」であり、描かれているものは「感情」だった。英詩の意味が分からなくても、しのぶはその曲の持つ豊かな感情の世界に浸ることが出来た。
 ラーが、ミコをプロデュースする。
 ミコが歌うのか踊るのか何をするのか、まだ正式な発表はされていない。ラーは過去に単独以外のライブをやったことがなく、ゲストミュージシャンとコラボレーションしたこともないらしい。ミコとはいったい何者なのかと世界中が話題にしていて、インターネットの世界には悪意のある書き込みも溢れている。音楽の素養のないミコが分不相応なステージに立てるのは日本の大手広告代理店の陰謀だと言うものや、ラーが日本の新興宗教の信者で、同じ信仰を持つミコを偏愛していると言うもの、ミコはレズビアンでラーを誑かす現代のオノヨーコだと言うものまであった。しかしそんなゴシップとは関係なしに、チケットは一瞬で売り切れになり、高額で転売された。
 世界的なミュージシャンでありながら世界のトップアイドルとしてのカリスマを持つラーと、日本のアイドルが同じステージに立つ。
 その瞬間に、立ち会うのだ。
 銀行と一緒でも構わない。店の将来のことなんか、もうなるようにしかならない。何もかも忘れて、二人の登場を待つ。ラーとミコを直接見て、直接感じる。夢の時はもうすぐそこに迫っている。
 ミコに会いたい。
 ラーの音楽を生で聴きたい。
 私は何も悪くない。

 タイマーのアラーム音が鳴り、しのぶの視界に現実が戻った。
 お土産に明太子を持って来た博多の女と、肉付きのいい体に白いタイトスーツを着た女が、道久の両脇の席に着く。必要な伝票は、「明太子」と「にせシャネル」だ。
「始め」
 道久が股を広げて言った。
 ――私は何も知らない。
〈さあ、どうだ。俺の声が聞こえるか。聞こえる者には教えてやる。お前たちが生きている意味を。お前たちは神の子を産むために生まれて来た、特別な女だ〉
 兄はいったい、何をしようとしているのだろう。五十を過ぎて、いまさら本気で子供を作ろうとしているのだろうか。
 島田家の子供を――。
 しのぶの頭の中に、父親の遺影が浮かんだ。
 島田家の血が続くなら、それでもいいのかも知れない――。
 私の歳ではもう子供は産めないだろうし――。
 そんなとりとめのないことを考えながら、しのぶはまた伝票に正の字を書き足した。
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