- 薄明の民（二元論的共同体と、どちらにも属せない者の話）
- 月夜の祝祭（眠れない夜の密かな集会の話）
- 蝕の月（男女二人のかぐや姫がいる竹取物語）
- 逆さまの日（真夜中の会社がカオスで猫かわいい話）
- 一周目の私を（新入社員が入ってきたと思ったら数年前の私だった話）
- 四本目の道（この世とあの世がうっかりつながっちゃった話）
- 多重聖域（資本主義と異教徒の聖域の話）
- 走らない私（人の視線からの逃避と反逆の話）
- 生きるお守り（生まれたくなかった僕が生きるために持っている切符の話）
- 流転（境界のない木々が感じる輪廻の話）
- 女王がいた部屋（揺らぐ複数の現実と不安の話）
- あなたの天使（天使のぼくと、神さまのお兄さんの話）
- 聖（少女の神託と嘘の話）
- 陶器の馬（無自覚な力と、抑圧される恐怖の話）
- 野営地の夜（戦場から剣を盗み出す話）
- アーティスティック（芸術家になろうとした理由の話）
- 自食（リアル人狼ゲームの話）
- 偽りの詩人（魔王討伐に向かう勇者に同行する吟遊詩人の話）
- 溺れない花（水仙と水草のわかり合えない話）
- 反証可能性（科学に裏付けられた驕りの話）
- 可愛い女（可愛がられるために自分をなくす話）
- 母の日（母への思いを確認する話）
- 違和の証明（人間に生まれた宇宙人の話）
- 山彦（仲間が見つかるSNSの話）
- 意味（囚われの人魚姫の話）
- 悪女の尋問（信用される人とされない人の話）
- 再演、あるいは再解釈（暴力の正当化の話）
- 大いなる砂の民（砂でできたヒトの話）
- いつかの思い出（喪失と幸福について）
- 宇宙神話（科学的神話の話）
- 綿は愛さない（ぬいぐるみのお母さんの話）
- 仮面と食卓（食事と夫婦関係の話）
- 死にたい君に僕ができることはない
- 赤いドーナツ（生きる意味を探していた話）
- 握りじわ（服にしわを付けたい話）
- 嘘と忘却（無益な嘘と死んだ猫の話）
- 白線（線を引くという魔法の話）
- 家の剥製（住む人のいなくなった家の話）
- あなたは死ぬまで知らなくていい
- バスタブの下の地獄（虫を殺す話）
- 彼の新しい犬
- 僕の点数（見えない目に見張られている話）
- 閉ざされた王国（子供な神様の話）
- 正当な金網
- 翡翠の卵
- 世界茸（前編）
- 世界茸（中編）
- 世界茸（後編）
- 別れを告げる
- 優しい人は笑えない
- あなたは困っていないから
- 角と北極星
- 灰かぶりの宝石
- 自己麻酔
- 不安
- 遠くへの手紙
- フェミニズムとの離別
- 人を殴れるようになりたい
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