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文字数 691文字

 三人は私の前に立った。
アッ!そうか、心が分からないのか異星人は。
何とも不便な話だ推進委員くせに・・・。
 (同じ地球人のみの、ギャラクティカです。と言う設定)
 最近ギャラクティカに慣れているので、一々お互い自己紹介などしない。
だから仕事はお互いの利益の落とし所が直ぐに見付かるので、速い速い!
今までの10倍は速い。
 だから休みも多いのだ。当然、パソコンなんて無駄な労力。唯の記録装置に格下げされた。

「はじめまして。私ギャラクティカ推進委員会辺境支部の委員長をしております、天野です」

 その異星人は、流暢な日本語で話した。

 『凄い〜。好み〜。何処で日本語を?
その技術欲しいな。いや、要らん。
かったりー。飯くおう!デートデート』

「煩い!と言ってるだろう」

 私は思わず、口に出してしまった。
天野委員長は一瞬驚いたが。
笑って周りのメンバーに愛想を送った。
 そして、

「混乱してますか?」

天野さんはそう言った。
 私は彼の顔を見て、こいつ偽名を使っているなと直ぐに思った。
何せ彼はどう見ても鬼だからだ。
そう鬼だ。天邪鬼を想像してほしい。彼はあの毘沙門天に踏まれている、天邪鬼そのものの顔だったからだ。

 もう一人の異星人が私の興味を引いた。
何故なら彼には鼻がない。
唯、穴が2つ空いている。のぺっとした顔に、目も2つ口は大きく裂けているかの様だ。
魚類だな多分、魚類の進化系なのだろうな。
 ところで、何で浴衣を着ている?
お前は日本贔屓か?
日本昔話に出てきそうだぞ!

 『うなぎ、うなぎ。ウーパールーパー。魚、魚。ギョギョ!うける〜!』

まったく煩い連中だが、一瞬笑ってしまった。
 確かに、鰻だと思ったのだ。
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