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文字数 751文字

 私は、ホッとして鰻重を四人前頼み。安堵の気持で鰻を待った。すると天野さんが、

「質問があるのでしょ。どうです?
ギャラクティカ生活は、楽しいですか?」

 俺はお茶を飲みながら、

「人に秘密を持てないのは、楽しいですかねぇまあ、お互い様ですが」

「そう言う考えは良くないですね。楽しみも、感動も喜びも、全てを共有出来ると考えた方が良いですね」

そうかなぁ〜。
でも政府関係者の心が覗けないのは何故だぁ。
 私はここで遂に、このギャラクティカの核心に迫ろうとしていた。

「何故、政府関係者の心が分からないのでしょうか?」

私は鰻を食べながら天野さんに聞いた。
 天野さんは、肝吸いを吸いながら、

「まだ、完全なるギャラクティカではないからです。現在進捗率は15%と言ったところですかね。社会的な大崩壊と再建設が行われている事でしょう。
でも、それも必要なくなるのですが。
今は、過度期と思って頂ければ良いかと」

「えっ、そうなんですかぁ〜。
あっ、ひょっとしたら、あなた方もギャラクティカ世界から、来たのですか?」

「いえ、我々は第三者機関ですので普通の世界から来ました。ギャラクティカ推進委員会に、雇われた者です。
ギャラクティカだと、ギャラクティカの弱点や問題を見付けられないと言う見解によります」
 
「ええ〜っ?そうなんですかぁ。何故、
ギャラクティカに成らなかったのです?」

「う~ん、良いのかなぁ話して。
まあ良いでしょう。実は成れなかったのです、結果的に」

「成れなかった?じゃ、あなた方の星にも、
ギャラクティカ推進委員会が来て?」

「はい、残念ながら駄目でした。
でも、今は進んでいますので。
その精神的ケアとか、悪党共を封じ込めたり、改心させたりとか。ギャラクティカ推進委員会のスタッフが、地球に来て活動してますので。大丈夫だと思いますよ」
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