第5話 戦い

文字数 7,028文字

 作業所「ハトさん」には、以前に支援員のソルトさんが、心配していた、禿げた頭にヨレヨレの紺色のジャンパーを、着ていて、朝食べた食べ物の残りカスが、ズボンについて、茶色くしみ込んでいる男が、作業所「ハトさん」に来た。
 その、不潔な男を、猪熊と言う……。
 猪熊は、作業所『ハトさん』の仲間たちに対して、恐ろしい様子で接して、言葉汚く罵ってくる。
 そして、仲間の同士で話をしている時に、無関係の猪熊が、何の前触れもなく彼らの話に割り込んで、勝手に話を仕切ろうとする。
 そして、その話の主導権を握ると、猪熊は彼らを怖がらせながら、声高に自己主張して、自分の意見を、相手に無理やり飲ませる。
 作業所のみんなは、そんな猪熊の行動を、不快に思っていた。仲間たちは、猪熊の事を、残飯を漁る汚い奴で、突然、訳もなく怒り狂って突進してくるイノシシみたいな奴だと、思って、心ひそかに、馬鹿にしていた。

 だが、猪熊は、仲間たちの皆からバカにされている事に、気付くことはなかった。
 そんな、猪熊が問題になるのは、今まで、新潟の厳しい寒さに負けて、ここに来ることはなかったが、最近、暖かくなり、何かと、作業所『ハトさん』に、やって来る様になったので、何かと問題化する様になったからだ。

 誠は、ある日、異変に気付いた。
 ……おや? 何か騒がしい……
 どうやら、また、猪熊が、誰かを狙らって、誰かと、争っている気配がする。
 「馬鹿野郎、俺の言うことが聞けねぇのか?」
 「……」
 どうやら猪熊が、作業所のみんなの中の一人のクロウと、もめているようだ。
 猪熊は、一方的に、クロウに因縁を付けていた。
 「おめぇは、何てことするんだよ、イライラすんなあ」
 クロウは、怖がっていた。

 猪熊の目的は、作業所『ハトさん』で、ボス・キャラになって、作業所の皆を、恐怖を源泉とする力で、支配することだった。猪熊は、格下に見ている彼らを馬鹿にして、彼らの価値を、無理やり落とす事によって、相対的に、仲間達の上に立って優越感を感じていた。

 そんな、猪熊は、下等な喜びを感じる為に、飽きもせずに皆をバカにする事を、繰り返していた。
 何故そんな事をするのか? それは、例えて言うと、誰かが、手を掛けて丹精込めて耕した、幸せの大地に実った果実を、猪熊が、耕した人たちの了解も無く、暴力的な力で奪い取って、自分だけ幸せになる為である。
 猪熊の夢は、このような事を繰り返して、作業所『ハトさん』で、一番の幸せ者になる事だった。

 そこで、猪熊が、目を付けたのが、誠達が、一生懸命に作った、幸せの果実だった。

 しかし、猪熊の誠たちのその果実を奪う企みは、何となく阻まれていた。
 猪熊の企みの障壁になったのが、誠と、その仲間たちが、集まった群れだった。
 猪熊は、思った。
 ……誠の奴は、何かと目障りだ……
 猪熊は誠を、潰す決意をした。

 そこで、猪熊は、戦闘員を集める事にした。
 とは、言っても、子飼いの信義と寅蔵だけだが……。
 猪熊は、そこで、二人を招集した。

 猪熊が誠たちと、戦える様に戦闘準備を整えた、ある日の事である。作業室で、お昼の食事を終えた後、そのまま、一時間の休憩時間になると、支援員さん達は、事務室に引き上げた。
すると、作業室は、人もまばらで閑散となり、猪熊達が、ここで、戦いを仕掛ける、最高のお膳立てが出来ていた。
 この舞台は、作業所の建物の中で、一番大きな部屋になっている場所だ。
そこは、台所の流し、や、冷蔵庫、最新式のオーブンや、テーブルや椅子がいくつもある多目的室である。
 そこは、作業する場にもなっている。
 蛇足だが、作業室の外にある風除室は、タバコの部屋になっていて、喫煙者が、そこで、寒さに震えながら、毎日、スパスパとタバコを吸っている。

 一方の誠と、その仲間たちは、静かな休息室に集まって、楽しく雑談しながら、今日の疲れを癒していた。
 「疲れたね、お疲れ様……」
 「はい」
 男性陣は、今日の疲れに、それだけ言うのが、精一杯で、体が思う様に動かず、疲労困ぱいだった。

 そこに、嫌われ者の猪熊が、誠のそばにやってきた。
 すると、猪熊は、誠に因縁を付けて、戦いを挑んできた。
 「おう、誠! 好い気になっているなよ、ちょっと、コッチに来い……」
 誠は、突然の事で驚きながら振り向くと、青筋を立てた猪熊の顔を見た。
 「声が大きいですよ、みんな、ビックリするじゃない」
 「ふん」
 猪熊は、誠の反撃をやり過ごした。
 ところが、傍にいた、悠作は、取りあえず、丸く収めようと、猪熊に、「あのう……」と、声を掛けた。
 すると、猪熊から「馬鹿野郎」と、余計な因縁をもらい、悠作は、猪熊の雄叫びの恐怖で、全身が硬直すると、オデコの筋から幾筋もの冷汗が流れていた。
 それは、まるで、蛇に睨まれた蛙である。
 そんな、悠作を見て、誠は思った。
 ……悠作は、こうゆうのには、向いてないんだよなぁ……平時に強くて、戦時には、弱い性格だもんなぁあ……
 そこで、誠は悠作に、光ちゃんと綾香を連れて後方の別室へ後退するように言った。
 すると、悠作は、了解して、光ちゃんと綾香を連れて別室の部屋へ後退していった。

 猪熊の招きで、大きな部屋の場所に行ったのが、誠とリサだった。
 誠は思った。
 ……まだ、これなら一対二で、数で押せば、この危機を、乗り越えられる……
 でも、猪熊は、涼しい顔をしている。
 ……俺の強さを思い知らしてやる……
 そう思って、猪熊は、自分の不利な状況を、コレポッチも、気にかけないで悠然と構えていた。

 誠は猪熊に文句を言った。
 「自分のことばっかり、言うなよ、それは、自分勝手な話じゃないか?」
 誠は、必死に抵抗した。
 そして、リサが誠を援護する。
 「そうよ、マコたんが、どれだけ苦労したと、思ってるの」
 猪熊は、自分勝手な理屈をこねる。
 「力の強い者が、天下を取るんだよ、勝てば官軍ってばよ」
 「……」
 二人は、猪熊の勝手な言い草に、呆れていた。
 猪熊は誠を、猪熊の力でねじ伏せられれば、一番良いが、そうでなくても、ここの権力者は、俺だと、作業所の皆に、印象付ければ、それでよかった。
 何故、そんなことをするのか? それは、彼が、精神障碍者だからだ。
 そこで、決定的な差を、猪熊は、誠に見せつける事にした。
 猪熊は、叫んだ。
 「おい、野郎どもこいつ等に、顔を、見せてやりな……」
 「おお」
 奥に控えていた信義と寅蔵が、鉄仮面の様に、無慈悲で残虐な顔をしながら、「オメぇは、嫌いだぜぇ」と、言う気持ちを前面に出して、前線に突如として現れた。
 「……」
 これには、さすがの誠とリサは、驚きを隠せなかった。
 ……こんなに、強い人達が居たなんて……それに、他にもまだ居るかもしれない……猪熊は、なんて強いんだ……

 すると、猪熊達は、動揺している誠とリサに、向かって、束になって、総攻撃してきた。
 信義が吼える。
 「誠、おめぇは、目障りなんだよ、愚図は、愚図らしく、大人しくして、ハジケルんじゃねえぞ」
 誠は、思わず口をかむ。
 「ぬ」
 すると、寅蔵が、猪熊の優等性を称える。
 「この猪熊様は、この施設を作るとき、猪熊様の親様が、莫大な寄付をしたんだぞ、お前なんかに、それが出来るか、『けっ』、足元にも及ばなぜぇー」
 猪熊は、二人を見て、ご満悦だった。

 最後に、猪熊が、二人を脅した。
 「オメぇたちは、何がしたくて、そんな事をするんだってばよ、それは、やがて、みんなの負担になって苦しむことになるんじゃないか? でばよ……」

 誠は猪熊の言葉に、迷いが生まれた。
 ……俺がしてきた事は、みんなの負担だったのか? ……
 誠の迷いは、辛うじて保っていた戦力のバランスを崩して誠の戦線は崩壊した。
 戦意を失った誠とリサは、戦域の大きな部屋の場所から逃げ出した。猪熊は、逃げていく2人に、「ははあ」と笑って、下種の笑みを浮かべた……。

 戦いは終わった。
 誠とリサは、この失態を、作業所の皆に見られて、冷たい視線を感じると、心が引き裂かれるほど辛くなった。
 リサが誠に、悲しそうに声を掛ける。
 「負けちゃったね」
 「ああ」
 誠は、リサの視線を外しながら、呆然とした顔をして、悲しそうにしていた。
 誠は、明らかに、打ちのめされていた……。

 リサは思った。
 ……マコたんは、私が守る……
 リサは、誠の肩に自分の肩を寄せて、何も言わずに、誠の悲しみが言えるまで、ジッと、そうしていた。
 誠は、悔しくて情けなくて、リサに気づかれないように、一粒涙を落とした。
 リサはそれに気づいたが、見て見ぬふりをしていた。
 リサは思った。
 ……涙が流れるほど、一生懸命に努力したんだね、誰にでも出来る事じゃないよ……

 すると、誠の心は、男のこころの奥深く世界にあるという、ヒーロー惑星に旅立った……。
 残されたリサは、「えっ」という感じで、誠の心が、自分の手の届かない所に、行ってしまったと号泣した……。
 気が付くと、リサの傍らに、綾香がいて、リサを慰めた。リサは、綾香に訴えた。
 「彼のもとで、彼を慰めてあげなくちゃ……」
 綾香は、首を振った。
 「誠の心が、私達の所に、帰ってくる事を信じましょう」
 リサは、それが正しい事だとは思わなかった。
 リサが、思ったことは、誠の元にいて、彼の悩みを、聞いて、慰めて、応援することだった。
 でも、心の奥深いヒーロー惑星に行った誠と交わす、リサの交信は、ままならいでいた。
 リサは、それが、悲しくなって涙を流すと、そばにいる、綾香も一緒に泣いた。
 リサは、やがて落ち着くと、綾香の話にコクリと頷いて、誠の様子を、遠くから見守ることにした。

 それからの誠は、魂の抜けた虚ろな人間になった。
 作業所のみんなは、誠の余りにも不甲斐ない様子を見て、呆れると、相対的に、猪熊の株が上がっていった。
 ……我らのボスは、猪熊様だ……
 その結果、誠が、一生懸命作ってきた仲間、「マコたん・ブランド」は、猪熊によって、音を立てて崩壊した。
 誠は、「マコたん・ブランド」の再起を、はからねば、ならなかった。だが、誠は、自ら行動を、起こす気にはなれなかった…。

 支援員のソルトさんは、知らぬぞんぜぬで、臭いものに蓋で、この行為を黙殺した。
 事務室では、この件について有効な手が打てなかった。
 誠は、思い知った。
 ……どうせ、また、幸せの果実を作っても、猪熊やその二番煎じの様な奴らに、取られてしまう……
 誠の心の中には、猪熊の恐怖が、心のキャンパス一杯に、シミついている様だった。

 その頃、悠作と綾香は、元気のない誠の代わりに、他愛の無い会話で、仲間達を楽しませたり、皆で作業を行い、作業の後は、皆でトランブ遊びをして誠の穴を埋めていた。

 一方、誠に勝った猪熊と言えば、得意絶頂になって、ガゼンと、気持ちに勢いがついた。
猪熊は、作業所で朝から、「俺は、『ボス・キャラ』で、とっても偉い人間だ……」と、思わせる、嘘八百の武勇伝を、作業所「ハトさん」の皆に話してご満悦だった。
 何も知らない、作業所のみんなは、猪熊の業績に、感嘆の息を漏らした。
 猪熊は、それが、嬉しくてたまらなかった。

 そんな、中で、誠は、猪熊と反対に、自分の心の弱さに、独り密かに苦しんでいた。    
 誠は、猪熊に、敗れると、大切に築いてきたモノ全てを、失いない、すっかり、気持ちが落ち込んでしまった。
 誠は独り寂しく冬の寒さに震えていた。寒さに耐えながら、自分の苦しみについて、あれこれ考えていた。
誠は、自分のやりたいことや、現実では何ができるのか? 考えても、それを覆す、答えがでず、2つの狭間で、揺れて、苦しんでいた。
……自分は、無力な人間だ……

 誠は、深い深呼吸の後、自分の家の部屋で、コタツのツマミを回して、その中を熱くして寒さをしのぐ……。
 誠は、その後、手を伸ばして、卓上鏡で、自分の顔を見たら無精ひげが生えていて、少々疲れている様に見えた。
 誠は、その顔を見た時、過去の辛い経験を、はっきりと、思い出して消沈した。
 それは、一般社会にいた時、ルールを作る事のできる強い人間に、エデンの園から排除された経験だった。
 猪熊の背後には、何か得体のしれないプレッシャーを感じる。それはきっと、支援員さん達の様な、ルールの作れる強い人間のことだろう……。

 そういう人たちのバックにあるのは、大勢の大人であり、世の中である。
 世の中がおかしいとは思わないが、精神障がい者になって自己決定力を失った、誠の感覚では、社会人の時より、今まで生きてきた方が、生きづらさを感じる事が多い……。

 誠は、猪熊の背後にある恐怖の源泉を知っている。
 猪熊に対して、どうするかは、猪熊だけでなく、その上のルールを作れる強い人間である、支援員さん達の「容易に、知ることの出来ない考え」に影響される。
 誠は、考えた。
 猪熊に対抗した誠の力の源泉は、漬物切りの仲間たちであったが、その源泉は、猪熊とその仲間に奪われた。

 誠は認める。
 ……俺は、弱い……
 誠は猪熊との戦いで落ちぶれた、自分の事を、仲間達は、蔑みの目で見て、自分を嫌らっているのだろう……。
 誠は、そんな風に思って、悲痛な思いを抱いて自分の殻の中に閉じこもっていた……。

 リサは、誠の友達の悠作の所に行った。
 悠作に、誠を励ましてくれる様にお願いする為だ……。
 リサは、悠作を見つけると、強引に話し始めた。
 「悠作、マコたんを、励まして……」
 悠作は、リサの強引な話に肩をすかして見せた。
 「そうね、リサポンの気持ちは、分かる…けど、これは、マコたんの問題で、僕が、どうこう言える問題ではないんだ……」
 悠作は、細い目をして、ふっと、息をついた。
 「リサポンって、誠を、愛してるんだね……」
 「はあ?」
 リサは、真っ赤な顔をした。
 「僕は、マコたんが、どんなに苦しくても、みんなの所に帰ってくる事を信じている」
 リサは言った。
 「私だって、信じている……けど……」
 悠作が見たリサは、けなげで、とても痛々しかった。

 悠作は、遠いヒーロー惑星を見上げた。
 ……マコたんは、苦しんだね、寂しんだね……わかっているよ、でも、あんなに、学んでも、どうしていいのか、分からない……僕は、マコたんを、見守るだけしかないなんて、僕も辛いんだ……

 猪熊の勢いの凄さが目立つ、この頃、その真逆である誠は、毎日、悲痛な思いで過ごしていたが、それを打ち破ったのは、意外なことが切かけだった。

 ある日のこと、気持ちの読めない光ちゃんが、誠の傍に来て、小さい声で言った。
 「色々教えてくれてありがとう、僕は、マコたんがいないとダメなんだ」
 光ちゃんは、確かに、自分を必要としているという趣 旨のことを言った。でも、誠は、いくら考えても、必要とされていると思えない……。
 「そんな筈がないよ」
 誠は、光ちゃんに、真剣に見返した。
 誠は、光ちゃん様子を見て、唐突に笑うと、光ちゃんは、誠の笑い声に釣られて「ははは」と笑った。
 誠は、光ちゃんに言う……。
 「光ちゃんの好きな、テレビ番組のMステ見るよ」
 「そうですか、面白いですよ」
 誠は、光ちゃんの一言で、自分は、独りじゃなかったことに気付いた。
 その事で、彼の心は、ヒーロー惑星の殻から離れて、心の元気を取り戻し始めた。

 誠と光ちゃんが、繋がると、そこを目指して綾香とリサが、集まってきた。リサが、誠に声をかけた。
 「マコたん、元気になった?」
 「まあね」
 リサは、元気になった誠を、心密かに喜んでいる。
 リサは、もしもの時を決めている。
 ……マコたんが、辞めたら、私も辞める……
 そんなリサの思い、誠が好きで、守りたいという気持ちが、誠と、その仲間たちにウマク伝えられない、もどかしいリサだった。

 すると、悠作は、誠に、「やあ」、「やあ」と、言いながら、照れた笑いを、浮かべながらやってきた。
 「マコたん、また一緒に、勉強しょうー」
 悠作が、誠に言った。
 「ああ」
  誠は、悠作に、にっこり笑って、答えた。
 綾香は、誠の元に集まってくる、彼の事を見て思った。
 ……貴方は、きっと、自力で、この局面を切り抜けられる、私は、貴方の理想に賭けるわ……。
 誠は、みんなの前で呟いた。
 「私が、立ち上がるのを待っていたのか?」
 悠作は、「そうだよ」と、言った。
 「リサポンも、光ちゃんも、綾香もまっていたのか?」
 リサが、みんなの代表となって、大声で言った。
 「待っていたわょ……」
 仲間たちは、にっこりと笑っている。
 誠は、遥か遠いヒーロー惑星から、凱旋した。

 誠には、心から湧き上がる、熱いものがあった。
 誠と、その仲間たちは再び結束した。
 光ちゃんは、誠の復活に、喜びを感じ「チョ―、チョー」と、言って、コブシを天に突き出した。彼らは急速に、元の勢力を取り戻していった。
 そして、前よりも更に大きな力が、そこにあった。

 「いいんですか?」
 信義が猪熊に言った。
 緊張感のない寅蔵は寝ている。猪熊は、誠と誠達の変化を感じていたが、「どうせ、又、軽く潰して遣るわい」と、軽く考えて、何ら有効な手を、打つことはなかった。
 「馬鹿野郎」
 猪熊はクロウを、張りセンで痛めつけて、悦に浸っていた。
 猪熊は、誠を甘く見ていた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み